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2010年7月19日 (月)

1Q84Book3

梅雨が開けた。今年は蝉が現れない、あまりに雨が続くと羽化が遅れるのだろうか。ともかく暑い。
村上春樹の小説1Q84の続きとなるBook3が4月に出て、図書館に貸出予約を入れていたら今頃になってやっと順番が回ってきた。買わずに済ませる人が多くなっているようだ、1q87b3_2 自分も同じで不平も言えない。ともかく急いで読み始める。なんだか説明的になっている、ふかえりの描く世界がなんだか手垢にまみれている、Book3は必要だったのだろうか、Book2まででも十分完結していたのではないだろうか、そんな気がしてくる。まあ、話は面白いので文句は言えない、作家の勝手だ。とにかく3日で読み終えた。多くの事柄は完結するのだが、気になっていた天吾の書きかけの小説は遂に明らかにされない、青豆は天吾によって書きかけの小説の中で作られた人格ではないかと疑っていたがそうではなかった、もっとシンプルな当たり前の構成だった。それにしても余韻が少ない、どこかビジネスとしての小説との香りが残る、そんなところもあるのだろう。既にBook2までは韓国、中国、台湾、オランダ、で翻訳出版されている、英語版は来年秋らしい、ともかく世界的なビジネスというのも視野のどこかにあるような気もする。村上春樹はそこいら辺りに面白さを感じているのかもしれない。
暑い夏は昼間は出かける気がしない、涼しい部屋でのんびり小説でも読むのがいいようだ。

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