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2010年8月21日 (土)

心拍計その2

ジョギングに使う心拍計を買って1年がたつが突然作動しなくなった。販売元に状況を伝えて現品を送ると電池の接触が悪いようだ、蓋と電池の間にスペーサとして紙をかませればいいようだ、と送り返してくる、ともかくその様にして数回トレーニングに使ってみるがまた動かなくなる、よく見るとベルト送信部の接着が剥がれてきている。これ以上手を入れてももはや無理との感触だ、買いなおそうとネットで心拍計の検索を始めて驚いた、1年前に較べ随分と商品がヒットする、それも安いものから順にバラエティに富んできているし全体としても低価格化している、ここに市場があると見て色々参入してきた図式だ、どうやら健康機器Solus に需要が動いているようだ、そんな時代なんだ。ともかく最もシンプルで価格も手頃なSOLUSの腕時計タイプをAmazonで発注するとすぐに届く、中国製らしい、で大丈夫かと早速トレーニングしている健康の森で施設の心拍計を借りて比較しながら運動してみる、機能はまともで値もいい、使えそうだ。ネットでもう少し調べるとSOLUSという腕時計ブランドは心拍機能で勝負しようとしているらしい、そこそこのものの感じがする。
こんな風にしてデフレが進行しているのかもしれない、とふと思う。壊れて買いなおすと同じ程度の機能であれば大抵安くなっている、それを当然のように受け止める。価格検索サイトでも大体が時と共に価格は下がってくる。デフレでは借金の重みが次第に増していき投資意欲を損ない経済が縮小均衡に向かう、資本主義社会では始末に悪いというのが教科書的な見方だが、製造品に限れば いいものを安くとの技術が進みそのようなことは常に起こる、一方で価格でなく消費する財のトータル価値は上がり続けている。考えてみれば随分前からそうだったのが古典的な需要ー供給のアンバランスのもたらすインフレで覆い隠されていただけで バランスが取れてくると本来的な価格低下が隠しようもなくなったとの気がしてくる。経済のものさしを変えねばならなくない時代にさしかかっているようだ、GDPでなく、幸せの尺度を使わねばならない時代なのだろう、考えてみるとノーマルな時代になってきたようだ。
物が壊れると時代を読めてくる、落胆からどこかわくわくする感じに変わっていく、その気持ちの移ろいが面白くもある。

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