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2010年9月23日 (木)

スペースシャトルももう終わりで

経済の変調が続いている、米国では日本型デフレを警戒する声さえ聞かれる、イラク、アフガンからの勝者とはいえない米軍の撤退開始、ドルの低下、米国の強さが大きく揺らいでいるようだ。
航空宇宙の話題をネットで見ていると時々おやということに行き当たる。最近のホットな話の一つに  米国は来年はじめにスペースシャトルを打ち止めにする、それでどうするか、という話題がある。今年の2月頃 今後は民間の打ち上げで国際宇宙ステーションの活動は支え月以遠への有人探査をNASAが行うという方針をオバマ政府は示していたが、民間で名乗り出ていたのはベンチャーや一昔前のベンチャーばかりで、大丈夫だろうかと思えていた。ここへきてボーイングが独自開発の7人乗りカプセルを用いて民間宇宙旅行ビジネスに乗り出す、顧客にはNASAも含む、旅行会社として(現在宇宙ステーションへの民間ツアーを法外な価格(20-25億円)で提供している)Space Adventure社と組むと発表しCst100 た、つい10日ほど前のことだ。ボーイングは民間宇宙ステーション(宇宙ホテル)の打ち上げを目指し開発を進めているベンチャーのビゲロー社とも提携している、どうやら本格的な宇宙旅行時代が迫っているようだ。バージンの計画している弾道飛行が1700万円といわれ結構客がついているようなので、地球周回飛行は億円以下に下がるとは思えないがそれにしても民間ビジネスの世界だ。ボーイングカプセルCST100は2014年にも周回軌道に打ち上げられるというからもうそんなに間が無い。
勿論打ち上げ・再突入のリスクの高さは航空機の比ではない、こんな事業に大会社が乗り出す、或いは国の宇宙政策が有人機の実績も無いベンチャーの打ち上げに寄りかかる、日本の感覚ではちょっと考えられないところがある。航空輸送の黎明期は同じようなリスキーな事業に次々に民間が参入して行った、同じようなものだといえばそれまでだが、それにしても、と思う。
こんなのを見ているとアメリカの、突破していく、突破していきたいという肉食系のエネルギーの未だ健在な有様を見せられる気がする。パックス・アメリカーナは終わっていってもこういう元気がある間はまだまだアメリカは世界を引っ張りうるようだ、ドルもこれまでか、というのは先のことなのだろう。

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