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2010年11月 3日 (水)

紅葉の奥日光を歩いていると

台風14号は房総沖を通過しても高気圧に阻まれて足早には遠ざかれないでいる、はっきりしない天気の秋の日曜日、差し込む朝日は望めないと6時ももう大分過ぎた頃遅めに奥日光に出かけた。台風の影響か渋滞は全く無い、この時期の奥日光にしてはウソのようだ。赤沼から7時45分頃のバスで小田代に向かう、バスも混んでるというほどではない。小田代は霧雨模様だった、勿論10okunik1 朝日の斜めの光線はない、しかし草紅葉が美しい。ホザキシモツケの群落が焦茶色に黒ずんでいいコントラストを与えている。ホザキシモツケが増えているようだ、シカはこの草を好まないため繁殖してこんな姿になったらしい、シカよけネットで仕切られてからも勢いは止まらず繁殖しているようだ。シカが作り人が保っている草紅葉のようにも思えてくる。カラマツの林に入る、黄葉がいい、シカよけネットで復活したミヤコザサも美しい。頭上ではヒガラやコガラなどのカラ類が高い声を響かせ、細やかな葉や枝とともにいかにも繊細な秋を形作っている。このカラマツは大正から昭和のはじめ10okniko2 にかけて植林された人造林だ、しかし今や奥日光の景観を形作るポイントにもなっている、朝日に輝くカラマツの黄葉はことのほか美しい。人の営みが自然の中にどうしようもなく入ってくる、人も自然の一部なのだから避けようが無い、それが素直な地球の姿なのだろう。そんなことを考えながら歩いていた。ミズナラの林に入る、頭上でささやくような声がして小鳥の群れがとびかう、アトリだ。やっと今秋初めてアトリの群れに出会った、渡りが遅れている、南の暑さが長引いたためなのだろう。この夏の暑さは人為的原因による温暖化の一部なのだろうか、そうかもしれないしそうでないかもしれない。ともかく人も含めた地球上の全生物と地球は一体なのだろう。
いろは坂を渋滞も無く下る、紅葉は見ごろに差し掛かっている、普段は渋滞でかえってそれでよく見れるのだがすいていると落ち着いて見れない、いろは坂の紅葉は難しい。
10oknikk3 冬がもうそこまで来ている。このスピード感は何だろう、ぼやぼやするなと人が自然から励まされているようだ。自然との対話は面白い。

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