流氷が気になる
もう随分前のことになる、夏の北海道をレンタカーで回った時オホーツク沿岸の小さな飛行場を覗いていたら飛行場の職員と思われる人が手招きしている、行ってみるとどうやら 暇で話し相手がほしかったようだ、お茶を入れてくれる、定期便もない空港だから殆どやることがない風だった。話していると一枚の写真をくれた、流氷の写真だった、一面の流氷になる有様を淡々と語っていた。それ以来手元に残った写真を見るたび北海道の流氷が気になっていた、極寒のオホーツクのイメージが気になっていた、とても行けないと感じつつもいつかは、と思っていた。
今年になってそろそろ望みを果たす限界の年になってきたと思い始めている、年を重ねるごとに何かと億劫になり寒さの極まる北の地には来年では最早たどり着けないような気がしている。調べると流氷のピークは2月20日すぎだ、どうせなら釧路湿原の冬のタンチョウも見てみたい、そのあたりを目指してネットで探していると丁度はまる短いツアーを見つけた、価格も手頃でこれは良さそうだ、冬の地吹雪となるかもしれない中をレンタカーで走り回るのは少しばかり腰が引ける、ここはツアーに乗ろう。天気がどうなるかの不安も強い、流氷もタンチョウも全くの空振りに終わるかもしれない、しかし吹雪の極寒の北海道もそれはそれで魅力的な気がしている、空振りでも感じることが多いだろう、行くことに決めた。
海を埋める流氷に思いをはせて写真集を眺めている、ニュースで流氷が紹介されるたびに見入ったりもする、旅の準備がやはり楽しい。
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