関東は日本の特異点
この年末年始は関東を離れ四国経由九州で過ごしたが、晴れた日は殆どなく、雪や雨や強風に見舞われていた。樺太の北のオホーツク海上空に暖かい高気圧が入り込んで停滞しこれが寒気を押し下げた形が固着してしまったのが原因といえばそうだが、ともかく不順だ。
それにしても福岡からみる関東の天気はまぶしい。このとき関東以外の日本中が大雪や不順な天気に悩まされているのだが関東からのニュースはどうしようもない晴天だ。異様な感じがしてくる、関東は日本の特異点だ。テレビを見ていてもそんなことに気遣いのない喋りがキー局から流れてくると、なにか虚しい思いがしてくる。総人口の3割以上がこの特異点に集中しているこの形が認識のずれを色んなところに引き起こしているような気がしている。
コンクリートから人へのスローガンは一見妥当そうに見えるが四国や九州を走ると道路整備の必要性はまだまだ高い、高速道が延びれば利便性は一変する、わけのわからないところに予算を使われるくらいなら道路に使ったほうがよほどましに思えてくる、しかし関東にいてはこれは直感できない、マスコミが関東で街の声を聞いてもこの雰囲気は勿論返ってこない、関東の中に浸っていては見えてこないものが余りに多い。この国の都は明治維新でも遷都はされず東京奠都の状態のままでいまだに本来の都は京都にあるのだが、もしかしたらもう一度首都機能も京都か奈良に移したほうがまともな国になるのではないか、そんなことさえ本気に思えて来る。
この先まだまだ1000年はこの国は続いていくのだろう、こんな不安に満ちた時代だからこそ様々なことを落ち着いて考えるべきなのかもしれない。
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