« 一月がやっと終わり | トップページ | イザベラバードの日本奥地紀行 »

2011年2月 6日 (日)

北本自然観察公園

2月にはいると突然のように春めいてきている、自然も律儀な気がしてくる。
埼玉県の北本自然観察公園というところへ先週でかけた。東京の鳥見の雰囲気があるのではないか、どんなものだろうか、との野次馬根性が半分以上だ。事前の予測計算では寒くて前夜雪が若干積もる恐れもあったが現地についてみるとやはり北関東とは違った暖かさがある、梅が咲き誇った木もあってとても雪が積もる寒さではない。公園は放棄された田んぼとそれを囲む雑木林が維持されており残された里山の雰囲気がある。人は確かに多いし、鳥を見る人が多いのも目につく。廃田の端まで来るとレンジャクを待つカメラの砲列がある、たしかに東京の鳥見だ、道具もかなり立派でいい写真を撮ることにこだわりが感じられる。レンジャクはいるのだがテレビのアンテナに止まっていて撮影隊のお気に召さないようだ。梅にレンジャクの図柄がいいかもしれないが日光では考えられない取合せだ。歩いているとすぐ近くにアオジが地面をつついている、警戒もしていないので写真によく撮れる、ルリビタキなどは並ぶカメラの前を順に移動して撮影サービスをしているかのようにさえ見える。これだけ毎日見られると人の気持ちがわかるようになっているのPhoto かもしれない、なんだか渡良瀬遊水地のコミミズクみたいだ。公園の反対側の端まで行ってアリスイを待つ、このあたりによく出没するという。待っていると本当に出てきた。鳴き声は聞かせてくれないがうろこがついたような奇妙な姿はよく解る。やや距離はあるものの約束を果たしてくれるところはやはりサービス満点だ。
2月に入って気温が上がるのは自然の勝手だけれども なんだか人が勝手にアバウトに冬至と春分の真ん中の日と決めた立春に 気を使って合わせてくれたように思えてくる、鳥の場合も同じことような気もする、別に人のことを思いやっている訳でもないがそう思えてくる。勝手な思い込みで囲まれる、生きていくことは結局そんなことかもしれない。

|

« 一月がやっと終わり | トップページ | イザベラバードの日本奥地紀行 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 北本自然観察公園:

« 一月がやっと終わり | トップページ | イザベラバードの日本奥地紀行 »