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2011年2月23日 (水)

オホーツクの流氷が

流氷とタンチョウの短い旅から戻った。思いのほか暖かい北海道だった。流氷観察船Ryuhyo1_2 オーロラのデッキで1時間身を晒していても特に寒いという感じもない。大変な賑わいだっ た。次から次へとツアーバスが船着場に着いて船は溢れんばかりとなる。網走の港には鳥インフルエンザの影響で内陸部の餌場での餌やりがなくなって餌を求めるオオハクチョウが15羽くらい三々五々と浮いている、オオセグロカモメがこれも10羽くらいの群れがそこここに浮いている、出航を待つ間でも飽きることがない。肝心の流氷は網走では接岸こそないがすぐ沖に広く広がり船に乗れば十分堪能できる。流氷帯に入ると固まりの流氷の間をはすの葉状Ryuhyo2_2 の氷が埋めていて海面は見えない。オオワシも敷き詰められた流氷の上で5羽くらいが集まっ てなにかぼんやりしているように見える。これでは魚も捕れないからだろうか。変化していく流氷の模様や生き物を眺めているといくらでも楽しめる、しかし船のほうは時間でさっさと港に戻る。2隻がフル回転だ、ましょうがない。海辺の宿(渚亭)ではすぐ前の海岸に流氷の塊が打ち寄せられて残っていて、その上を歩いてみたりもできる。どうと言うこともないのだが、これが流氷かとなんだかわくわくする。近くの二ツ岩の上の木にはオジロワシが止まってじっと動かない。沖には白線のような流氷が見える、なかなか悪くない風景だ。次の日はノロッコ号Ryuho3 という夏はトロッコ列車となる列車でゆっくり海を見ながら斜里へ向かう、冬は普通の車両だが海側に向けた座席が並び海を見るように出来ている、進んでいくと流氷が次第に岸に近づき遂に接岸する、確かに真っ白な海だ。列車とともに流れるように変化していく白い世界が面白い。
ツアー切符で動き回る所詮は他人が決めた旅行だが、クルマで自分で走り回るいつもの旅とは違って行く先々で同じように動く人たちと一緒になる、不思議な列車にも乗る、無駄とも思える待ち時間が出来てぼんやり鳥をみたり駅の周りでスケッチをしたりもする、Ryuhyo4 自分で全てを決めてしまわないこんな行きかたもなかなかいい、そんな年になったのだろうかと ふと思う。流氷が運んでくれた何かなのかもしれない。こうやって時は過ぎていくのだろう。

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