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2011年3月12日 (土)

地震その2

余震も大分収まってきたので、本が崩れて足の踏み場もなくなった部屋の片付けにかかJisinn った、本箱の上に載せていた本は皆落ちてきた。この際だからともう見ない本や雑誌や資料は捨てることにして仕分けをしていくが、面白い本に出くわすとつい読んでしまう、そういうのがかえって楽しい。一休みして気分変えにスーパーに買い物に出かけて驚いた、スーパーの隣のガソリンスタンドに本日分は完売しました、との紙が張られていて閉めてある、、向かいのスタンドはまだ開いているが長蛇の列だ、そうか、鉄道も高速も閉まればアブラはこない、こちらのクルマはたまたま満タンだから大事に走ればしばらく持つだろう、慌てることもない、とスーパーに入ると客が多い。こちらはパンと牛乳が全ての種類にわたって売り切れになっている。パンも牛乳も買ったばかりだから当面困らないが、ちょっとしたショックだ、やはりこうなるか。帰ってテレビやラジオをつけっぱなしにしていると原発がまずいことになっている、メルトダウンが起こりつつある。チェルノブイリの再現となればここまで避難範囲が及ぶかもしれない、チェルノブイリは方向によって200km以上まで危険なエリアが広がっていた、ここは100km少しだ。そのうち爆発が起こる、これはほんとにマズい。そういってもどうすることもできない、無力感からひたすら片付けて捨てるべき紙の山を作る。

地震が起こってから何かが違ってきた。社会が少しばかり今までとは違う亜次元空間の世界にいりこんだようだ、今となってはこの現実を楽しむほかあるまい。そう思ってみると気が楽になる。夜には大半を片付け終えた、地震前より大分すっきりした、確かにいいこともある、悲しんでばかりいられない。

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