一般開放された那須御用邸の森へいってみた
那須の御用邸エリアの一部解放がやっと始まった。那須平成の森というようだ。今回整備解放された部分は 北側のふれあいの森と南の学びの森に分かれている、ふれあいの森は無料で出入り自由だが学びの森のほうはガイド付きツアーのみで入れて3000円かかる。少々高いがここは奮発して学びの森ガイド付きツアーを申し込んでおいた、ともかくどんなところか気になっていた。当日は台風の影響で一面の雲から弱い雨が落ちてくる、雨の森もまたいいだろうと出かける。集合場所のフィールドセンタに着いて受付する、施設は立派なものが出来ている、ガイ
ド2人に参加者15名で雨具をまとって出発するが参加者は予想通りほとんどが高に近い中高年だ。ふれあいの森から鍵をあけて学びの森に入る、トウゴクミツバツツジが所々に咲いてシロヤシオも開きつつある、若葉の季節の森はいい、普通の栃木の森だがどこか奥床しい感じだ。キビタキの声があちこちから聞こえ続けツツドリの響きにサンショウクイ、カラ類のさざめきが入り混じる、団体で結構速いペースで下っていく
のもある、鳥の姿は青葉にかくれて殆ど見つけられない。普通の山歩きのペースに時々説明が入るくらいだ、こちらは遅れては急いで追いつくの繰り返しだ、なかなかペースが合わない。森はミズナラの多い自然の森だが動物の痕跡が少ない、守られた森なのだろう、大きな自然の庭なのだろう。所々にブナもある
森を余笹川に沿って3km近く歩き(図のFC3からFC2)、途中天皇も愛用したあずまや(清森亭:FC4)で休憩したりしながら下りきったところで戻りのクルマを待つ、来たのはタクシー4台だ、これでは確かに費用がかかる。いい森だけにただで解放すれば人で溢れるだろう、この雰囲気は壊れるだろう、沖縄のヤンバルの森
が守られたのは米軍演習地だったこともあったと思い出される、難しいところだ、鉄線で厳重に囲われた森に沿ってタクシーで戻りながら少しばかり複雑な思いにかられていた。いつもより早い梅雨の小雨がかえってみずみずしい木々の印象を残している、もう6月だ。
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