運河
熊切圭介 写真集 運河 という本を眺めている。
図書館から借りてきてこんな白黒の写真は魅力がないなと思って暫く置いていた。返却日
が近づき今日になってぱらぱら見始めた。東京の隅田川あたりに広がる水路を見ている、ただ見ている視線がなじんでくる、白黒のほうが余計なものが無くて良いように感じてくる。引き込まれてくる。
主張が無い写真がいい。押し付けてくる感じが無いのがいい。そこに居るような感じがしてくる、それだけなのかもしれない。ピントが遠くから少し先位までの間に全部あっている、焦点距離の短いレンズで絞り込んで使っているのだろうか。目で見る感覚に近い。次々に高速道路に覆われた運河が現れる。東京は思っていたより面白いところかもしれない、そんな風に感じ始める。
写真を撮ることにまた惹かれ始めた。うまく撮れないのだけれども、伝えることではなくて表すことなのだろう。
それにしても時が足りない。
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