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2011年11月10日 (木)

TPPが騒がしくて

TPP、TPPと最近うるさい、報道が占拠されている。原発事故、欧州経済危機、悩ましい問題が続く。TPPも難しい問題だ。農業は海外生産でコストを下げるという手は使えない、壁を無くせば円高高コストの不利はまぬがれない、一方で日本は貿易立国だけに各国の関税撤廃の自由貿易推進にはむしろお願いしてでも推し進めるべき立場にある。どちらの主張にも理がある。報道される議論は推進派と反対派がまるで一昔前の原発推進と反対のように旗色を鮮明にして誇張した表現を繰り返して危機感を煽っている、双方共に主張に信頼感が置けない。アジテーションの政治では未だに続く政治の不毛から脱することは出来ないだろう。本当は何が起こるのか。EU・ユーロ危機の反省は何だったのか、中途半端な統合は新たな困難を創り出してしまうということではなかったか。TPPにそんな中途半端な性格が生じようとしているのではないか、何故ここまで急がねばならないのか、明確にされていないことが多すぎる。
今決めてしまわずに引き延ばし戦術に出ることが恐らく日本としては最も試すべき道なのだろう、それが更にできるかどうか。発足4カ国から米国豪州マレーシア・ベトナム・ペルーを含めた9カ国へ、過激とも言える協定がどう変わりつつあるのか、どのような議論がなされているのか、それすらTPP側からの開示がないようだ、そう簡単にまとまらないのではないかと思える。ここは見るしかないのだろう。

慌しくも今年も終わりに近づいている、庭にはまだジョウビタキの声がない、このまま過ぎていく時間が貴重のようでもあり普遍的の様でもあり多重に重なり合う意味そのものが面白い。

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