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2011年12月27日 (火)

八代のツル

九州へのクルマ移動のついでに、本州唯一のナベツル飛来地、山口県八代盆地を訪れた、クリスマス寒波で峠道はうっすら雪をかぶっている。かなり数が少ないらしいものの今年もNabetuyatusir 何羽か来ているとネットをチェックして出かけたが行ってみるとやはり少ない。6羽いるとの表示がセンターに出ているが、観察小屋でみれるのは3羽だけだ。半分見られるというのはラッキーと思わねばならないが、観察小屋から見えやすい南側の位置に居続けているのは多分餌でしかけているためだろう。ツルの里とアピールするにはそのくらいはやらねばならい。道の北側の田んぼの手前にツル保護のためとの注意書きと共に立ち入りを制限するロープがはってあるがその先にみえるのは本物そっくりのデコイの群れだ。こんなデコイに惑わされてツルがくるとはとても思えないが、ツルが何処かへ行っている間でも観光客に何も見せずに帰らすわけにも行かないとの配慮もあるのだろう。鹿児島の出水のツルは1万羽の規模で飛来していて、更に増えてきているらしいがこちらは風前の灯の感がある。大きな群れの方が生きていくのに楽とは容易に想像がつく、難しい。人も同じのように思えてくる、群れるのは楽だが外れていきたくもなる。外れた個体は大概が滅びていくが僅かに生き延びた個体が大きな群れを絶滅から救い ある時は変化を導くことにもなる。自然の仕掛けがそこにあるようだ。

寒波は年の終わりに向かった和らぎをみせて、来年は少しは明るくなるような予感を漂わせている。

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