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2011年12月 5日 (月)

荒天のマガン

伊豆沼のマガンを見に荒天をついて出かけた。1週間前の予測にほぼ近い急発達の低11120321tenki 気圧が日本北部を走っている、気象庁の予測計算と米・欧の計算の丁度真ん中辺りだ、大体当たっていたというべきか、低気圧と併走するようにクルマで東北道を北上する、復興トラックが数多く行きかうためか路面のわだちに水がたまって走りにくい。
伊豆沼より蕪栗沼をねぐらとするマガンが多いと聞かされて、これまで ねぐら入りと夜明けの飛び立ちは蕪栗でしか見たことがなかった、伊豆沼はどうなっているのか一度見たい気がしていた、それに今回は荒天だ クルマの近くで見れる伊豆沼がいいだろう、雨風にもまけずマガンは同じようにねぐら入りや飛びたちを行うものなのだろうか、それも見てみたかった。
伊豆沼に着いて、サンクチュアリの人やウエットランドの人にいい場所を聞いてみるがどうも歯切れが悪い、以前のようには圧倒される光景は見られないということのようだ、場所も内沼の方が良さそうな言い方だ、内沼の西側Izunuma2 が伊豆沼・内沼地区では見やすい箇所と聞こえてそこで見ることにして内沼西側堤防に行く。クルマ1台停められるスペースがある、他には誰もいない。大丈夫だろうかと雨が小止みになるまでクルマで待って外に出ると遠くからマガンの集団が三々五々近づいてくる、雨だろうが風だろうが同じように振舞うしかないのだろう。空は厚い雲で覆われ勿論晴れよりは暗くなるのが早いが ねぐら入りは別に早い時間に集中する様でもない、なんとなく晴れているよりは時間帯が引き伸ばされているようにも感じるがそんなに大きな違いはない。日没過ぎがピークの感じで4時半前には概ね終わる。
数は蕪栗には及ばないが 結構近くに着水して蕪栗よりは見やすい、それなりにいい。雨は止まず写真も録音もビデオもまともに録れないが久し振りのガンの編隊が空を覆う光景は繊細で美しい、声や羽音がいい。
夜明けの飛び立ちも同じ場所で見る、伊豆沼の西岸堤防は人が目立つがこちらはまた誰もいない、マガンの声も遠く大丈夫だろうかと不安だったが6時過ぎには一斉に声と羽音が高まり湧き上がるように飛び立っていった、風の強さは半端でなく雨粒も飛んでくIzunuma1 る、撮影や録音はまたも殆どダメだ。しかし堤防を越えた田んぼに直ぐに固まって降りてくるので見やすい。オオハクチョウも一拍遅れながら一緒に動いている、何だか風の割にはのんびりして気楽な場所だ、とにかく見ることや撮影に必死の集団が誰もいないのが心安らぐ思いだ。
帰りに蕪栗沼に寄ってみると更に風が強くて外を歩けないほどだ、後でデータを見ても西風では伊豆沼より南側が更に風が強い、山の形が影響して強風帯になっているようだ。
毎年のように伊豆沼蕪栗沼を訪れてもいつも違う何かを感じる、でももうそろそろこれも終りかもしれない、なんとはなしにそんなことを思いながら横風に煽られつつ南にクルマを走らせた。色々あった荒れ模様の今年もあと3週間と少しだ。

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