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2012年2月29日 (水)

気分が悪くなるマスコミ

東京電力福島第一原発の事故報告書が民間の委員会から首相に提出された。マスコミはあたかも犯人探しのような取り上げ方から抜け出せない口調であれこれ報道している。気分が悪い。報道機関は戦時中の戦争責任を反省することなく生きながらえている、またかと思わせる。マスコミは原発事故を振り返って自身の反省はないのか、批判がましくとりあげるお前はそのとき何をしていたのだ、やるべきことをやっていればもっと核心に迫れたのではないか。スピードの解析もそんなソフトがあることも勉強していなかった勉強不足に反省はないのか、それをその時取り上げるのがあなたの役目ではなかったのか、のうのうと第3者のような風情で報道する、電波の濫用ではないのか。3号機が激しい爆発を起こした映像はその時点では特定の放送局が映像を独占していた、そんなことは手柄でもなんでもない、直ぐに広く解放すべき映像ではなかったのか、まるで報道管制が引かれているようだった。そのことへの反省もどこからも一言も聞かれない。こんな反省することを知らないマスコミは全員辞めてもいいくらいだ。無責任さに気分が悪くなる。ナベツネとかいう頭のボケた老人が未だにのさばっているようではどうしようもない、とんでもない業界だ。

もっと前を向きたい、正面で捉えたい、しっかり見たい、それだけなのだけれども。

 

 

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2012年2月27日 (月)

うるう年の冬が過ぎて

うるう年の冬が過ぎてゆく。2日前の雪はもうすっかり融けて春の前ぶれは疑いようも無い。2月29日までは冬の名残ものこるが月が開ければきっちり春がくる。この冬は何だか鳥をあまり見なかったような気がして冬の義務を果たすように井頭公園に訪れてみる。カモがなんだか少ない、鳥見亭で聞いてみると全面凍結が2回もあって一時水鳥が皆よそへBinzui 行ってしまっていた、 やっとこれくらい戻ってきたという。しかしミコアイサも5羽くらいいるしカモもマガモ、コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、カルガモ と普通にいて、カイツブリもボケーとしている、至ってノーマルな冬の終わりだ。林にはやたらエナガの群れが飛び交い コゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ はせわしいしジョウビタキもうろちょろしている。 マヒワは出ないがツグミやアトリ、ビンズイなども現れる。ビンズイはなんだか緑が多くてアオジビンズイといいたくなる、とぼとぼと歩くさまがまだ冬のようだ。池の水は少なくなっているがカワセミもちゃんと現れて水Kawasami02 面を凝視している。これを眺めて写真撮るウオッチャーも心なしか数が多い、暖かくなったせいだろう。トラツグミは冬は何処かへ行っているのだろうか姿は見えないが春になればまた声を聞かせてくれよう。雲から薄日も差して風もなくいい日和だ。確かに春はそこまで来ている。こんな日は鳥を見てのんびり歩くのに丁度いい。

去年の冬は雪が多かった、今年の冬は更に寒さが増してあちこちから記録的な豪雪のニュースが流れた。温暖化なんぞどこかへ消し飛んだ風情で原発を止めて火力で十分と煮え切らないエネルギー論議がファッションのように波を打つ。化石燃料は先がないのは明瞭だし風力はいかにも力足らずでソーラーパネルも場所をとりすぎる、答えがない。
寒い冬と暑い夏を繰り返し 議論を、運動を楽しむかのように叫びあって時を食い尽くしていく答えがない人類、そんなものなのだろう、次第に衰退していくのだろう。
恐竜が鳥となって生き延びたように人類も信じられないような変化が実は求められているのかもしれない。

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2012年2月22日 (水)

デフレの終わり

予定通り暖かくなった。北関東特有の切り込むような乾燥した寒さにやっと終りが来た。終わらない冬はない。明けない夜はない。
日銀が突然インフレターゲット1%を発表した。やっとデフレの終焉に向かう努力が真面目に行われる。
ともかく今はデフレといわれる、消費者物価指数の計算を追うと、この6ヶ月で前年同月比のマイナスが最も大きい去年11月のデータは-0.5%となっている、変動の大きい生鮮野菜を除くとマイナスに最も寄与しているのは教養娯楽費の-0.46%で、このうちの殆どがテレビの値下がりだ。
デフレになっている要因の大きな理由に技術の急速な進歩があるということになる。パソコンは高性能で安くなり液晶テレビは予想外のスピードで安くなった。貨幣の量とは関係ないところでデフレが作られている。本来は喜ぶべきことなのだろう。インターネットは物価を下げている、これも貨幣の量とも中国の賃金とも関係ない。勿論日銀がこんな動きを弱められるとはとても思えないし弱めるべきでもない。テレビやパソコンやカメラのようなものを除いた物価の計算でデフレを議論するべきなのだろう。
日銀の通貨政策で物価が上がるとすれば資産・不動産に行くのだろう。しかしこれは一旦動き始めると日銀のコントロールできる代物ではないような気がする。また怪しげな地上げ屋が跋扈する時代になるのだろうか。
暖かな春は見る見る過ぎてまた熱い空気が満ちる夏が直ぐにやってきそうだ、季節は巡るしかし同じ夏は2度とは来ない。今度はどんな夏になるのだろうか。

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2012年2月19日 (日)

春は巡る

次第に春めいてきている。今朝の寒さはこの冬一番で宇都宮でも-7度を記録したがここらが底のようだ。後は波打つように気温が振れながら上昇していく、寒さの冬ももう終わりだ。
一時賑やかだった芥川賞を巡る話題も一渡りして冷めてきて、ふと芥川は賞のタイトルになるほどそんなにうまかったのだろうか、とたまたま見つけた短編集を借りてきて読んでいる、改めて読むとこれがさすがにうまい。自分の生活とは全く違う世界を緻密に書き出している、非常にプロフェッショナルだ、例えばツルゲーネフとトルストイ家族が猟に出かけてシギを撃つ話がある、山鴫という短編だ。見てきたかのように細かく、微妙な心理の動きの描写もそれらしく面白い、響くものがある。うまいとしかいいようがない。これを越えるうまさをまだ見たことがないような気Imgp0743_800x530がしている。死に様はどうあれ作品は長く命を持って残るのだろう。

また日光彫の塗りあがったものが2点出来てきた。渡良瀬のコミミズクと自宅のシャクナゲ だ。小さいシャクナゲの盆のほうは菓子盆としてすぐに使い始める。なかなかいい。この地で生活したという証のような気もしている。
しかし自分で使うのはいいがこんなものではあとに残るというものでもあるまい、死んでしまった後はいずれ消えてしまうに相違ない。それでも構うことはないと思っている、何かにしがみつくことなくそのままの世界を受け止めて生きる、Nikkoubori1_800x530 それで充分ではなかろうか。

明るく暖かい春は今年もまた巡ってくる

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2012年2月12日 (日)

不安をそのまま受け入れる時代

なかなか暖かくならない。立春も過ぎて日差しがのびてきているのだが。沿海州の寒極は一向に衰えを見せない。北米、シベリア、欧州に同時に寒気が張り出すという典型パターKisekirei ンでシベリア・極東はまだ頑張っているがここへきて欧州の方はやや和らぐ動きを示している。欧州の金融不安の方も一時の緩やかさを発しているがこれはどうなっていくか見えにくい。欧州危機は誇大に煽られている、市場の落ち込み・回復のサイクルでの膨大な投機利益を狙ったしかけがあるのではないかという見方がある、まさかとは思うがこんな一時の市場の戻りが出ると疑いたくもなる、何があるかわからない。
少し前 元NASDAQの会長がその信用を利用して巨大ネズミ講会社を運営していた話があった、ウオール街に浸っていると市場の拡大に強く依存している株式の運営そのものが空虚で虚しくネズミ講と殆ど差のないものに見えていたのかもしれない。金融の話は突き詰めるとどこか胡散臭い話が湧き出す。
エアバスA380の主翼にクラックが発見されたというニュースが2-3日前NHKの夜9時のテレビニュースで流され少々驚いた。この件は1ヶ月も前から海外の航空関連のニュースではかなり詳しく報道されていてよく知っていたが直ぐに安全性が損なわれるという類の話でもなくNHKの9時のニュースで流すバランス感覚がこんなものなのだろうか という気がしていた。しかし確かに調べた殆どの機体の主翼の金具にクラックが見つかったという事実は気持ちのいいものではない、原因が明快に説明されているわけでもなく、機体が運航されている以上乗客は知っておいてもいいことではないか,そんな気もする、大震災以来科学技術への信頼が揺らいでいるのがここにも出てきたのかもしれない。絶対に爆発しないと高名な大学の教授が信頼性を裏付けていた原発があっさり爆発してメルトダウンを起こしている。数年前までは潰れるなどとは誰も思わなかったリーマンブラザーズがあっさり潰れた、安全だと保証していた債権がじつは金融工学による偽装の安全だった、信頼してもいいと見えるものが実はそうではないという証拠が次々に目の前に展開している、新鋭旅客機A380だって同じアナのむじなかもしれない、そう思ってもしょうがない時代になっている。

煽られるように不安の種が次々に明かされる、不安に思っても直面するしかない、直視するしかない、受け入れるしかない。それがこの時代なのだろう。

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2012年2月 8日 (水)

やっぱりスキーは止められない

荒れた冬の強風が収まりを見せたこの週末、2年ぶりにスキーに出かけた。ここらで滑っておかねばもう滑れなくなってしまうのではないか、そんな脅迫感に押されていた。この先の天気や雪の悪くなりさ加減を思いやるとこの週末がどうみても外せない日に思えていた。場所はいつものハンタマだが報道される豪雪でここも道が大丈夫だろうかとそれも気になっていた。
日曜の朝まであれこれ迷った末とにかく出かける。鬼怒川側から日塩もみじラインに入るが道の雪はよく除雪されていて問題ない。車も少ない。高度を上げていくとさすがに道を雪が覆うようになるが危ないところはない。何のこともなくスキー場について見渡すと日曜だけあって駐車場にはクルマが多い、横浜や水戸のナンバーが目に付く、それに小さい子供をつれた家族連れが多い。ゴンドラを繰り返し使っては滑り降りるのだが2年ぶりで少し変わってきた雰囲気を感じる、大学D1010243生が減っている、熟年までは行かない夫婦や若い就職している仲間風や家族連れとの同席が多い。クルマ離れもあるのだろうか。
久し振りの斜面だがエイッとトップから滑る、スピードが出すぎになるが次第になれてくる。しかし足が痛い、普段使わない筋肉が悲鳴を上げている、痛いくらいが丁度いいと更に滑る。起伏を利用したターンの感触も戻ってくる。急な斜面に身を投げ出す感覚、コントロールのギリギリまでスピードが上がっていく感覚、面白い。

少々お金のかかる遊びだ、いつまでこんなことしていられるだろうか。
先のことはなんとかなるさ、暢気に思っている。温泉を浴びて帰路に着く、やっぱりスキーは止められない。

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