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2012年2月12日 (日)

不安をそのまま受け入れる時代

なかなか暖かくならない。立春も過ぎて日差しがのびてきているのだが。沿海州の寒極は一向に衰えを見せない。北米、シベリア、欧州に同時に寒気が張り出すという典型パターKisekirei ンでシベリア・極東はまだ頑張っているがここへきて欧州の方はやや和らぐ動きを示している。欧州の金融不安の方も一時の緩やかさを発しているがこれはどうなっていくか見えにくい。欧州危機は誇大に煽られている、市場の落ち込み・回復のサイクルでの膨大な投機利益を狙ったしかけがあるのではないかという見方がある、まさかとは思うがこんな一時の市場の戻りが出ると疑いたくもなる、何があるかわからない。
少し前 元NASDAQの会長がその信用を利用して巨大ネズミ講会社を運営していた話があった、ウオール街に浸っていると市場の拡大に強く依存している株式の運営そのものが空虚で虚しくネズミ講と殆ど差のないものに見えていたのかもしれない。金融の話は突き詰めるとどこか胡散臭い話が湧き出す。
エアバスA380の主翼にクラックが発見されたというニュースが2-3日前NHKの夜9時のテレビニュースで流され少々驚いた。この件は1ヶ月も前から海外の航空関連のニュースではかなり詳しく報道されていてよく知っていたが直ぐに安全性が損なわれるという類の話でもなくNHKの9時のニュースで流すバランス感覚がこんなものなのだろうか という気がしていた。しかし確かに調べた殆どの機体の主翼の金具にクラックが見つかったという事実は気持ちのいいものではない、原因が明快に説明されているわけでもなく、機体が運航されている以上乗客は知っておいてもいいことではないか,そんな気もする、大震災以来科学技術への信頼が揺らいでいるのがここにも出てきたのかもしれない。絶対に爆発しないと高名な大学の教授が信頼性を裏付けていた原発があっさり爆発してメルトダウンを起こしている。数年前までは潰れるなどとは誰も思わなかったリーマンブラザーズがあっさり潰れた、安全だと保証していた債権がじつは金融工学による偽装の安全だった、信頼してもいいと見えるものが実はそうではないという証拠が次々に目の前に展開している、新鋭旅客機A380だって同じアナのむじなかもしれない、そう思ってもしょうがない時代になっている。

煽られるように不安の種が次々に明かされる、不安に思っても直面するしかない、直視するしかない、受け入れるしかない。それがこの時代なのだろう。

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