デフレの終わり
予定通り暖かくなった。北関東特有の切り込むような乾燥した寒さにやっと終りが来た。終わらない冬はない。明けない夜はない。
日銀が突然インフレターゲット1%を発表した。やっとデフレの終焉に向かう努力が真面目に行われる。
ともかく今はデフレといわれる、消費者物価指数の計算を追うと、この6ヶ月で前年同月比のマイナスが最も大きい去年11月のデータは-0.5%となっている、変動の大きい生鮮野菜を除くとマイナスに最も寄与しているのは教養娯楽費の-0.46%で、このうちの殆どがテレビの値下がりだ。
デフレになっている要因の大きな理由に技術の急速な進歩があるということになる。パソコンは高性能で安くなり液晶テレビは予想外のスピードで安くなった。貨幣の量とは関係ないところでデフレが作られている。本来は喜ぶべきことなのだろう。インターネットは物価を下げている、これも貨幣の量とも中国の賃金とも関係ない。勿論日銀がこんな動きを弱められるとはとても思えないし弱めるべきでもない。テレビやパソコンやカメラのようなものを除いた物価の計算でデフレを議論するべきなのだろう。
日銀の通貨政策で物価が上がるとすれば資産・不動産に行くのだろう。しかしこれは一旦動き始めると日銀のコントロールできる代物ではないような気がする。また怪しげな地上げ屋が跋扈する時代になるのだろうか。
暖かな春は見る見る過ぎてまた熱い空気が満ちる夏が直ぐにやってきそうだ、季節は巡るしかし同じ夏は2度とは来ない。今度はどんな夏になるのだろうか。
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