うるう年の冬が過ぎて
うるう年の冬が過ぎてゆく。2日前の雪はもうすっかり融けて春の前ぶれは疑いようも無い。2月29日までは冬の名残ものこるが月が開ければきっちり春がくる。この冬は何だか鳥をあまり見なかったような気がして冬の義務を果たすように井頭公園に訪れてみる。カモがなんだか少ない、鳥見亭で聞いてみると全面凍結が2回もあって一時水鳥が皆よそへ
行ってしまっていた、
やっとこれくらい戻ってきたという。しかしミコアイサも5羽くらいいるしカモもマガモ、コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、カルガモ と普通にいて、カイツブリもボケーとしている、至ってノーマルな冬の終わりだ。林にはやたらエナガの群れが飛び交い コゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ はせわしいしジョウビタキもうろちょろしている。 マヒワは出ないがツグミやアトリ、ビンズイなども現れる。ビンズイはなんだか緑が多くてアオジビンズイといいたくなる、とぼとぼと歩くさまがまだ冬のようだ。池の水は少なくなっているがカワセミもちゃんと現れて水
面を凝視している。これを眺めて写真撮るウオッチャーも心なしか数が多い、暖かくなったせいだろう。トラツグミは冬は何処かへ行っているのだろうか姿は見えないが春になればまた声を聞かせてくれよう。雲から薄日も差して風もなくいい日和だ。確かに春はそこまで来ている。こんな日は鳥を見てのんびり歩くのに丁度いい。
去年の冬は雪が多かった、今年の冬は更に寒さが増してあちこちから記録的な豪雪のニュースが流れた。温暖化なんぞどこかへ消し飛んだ風情で原発を止めて火力で十分と煮え切らないエネルギー論議がファッションのように波を打つ。化石燃料は先がないのは明瞭だし風力はいかにも力足らずでソーラーパネルも場所をとりすぎる、答えがない。
寒い冬と暑い夏を繰り返し 議論を、運動を楽しむかのように叫びあって時を食い尽くしていく答えがない人類、そんなものなのだろう、次第に衰退していくのだろう。
恐竜が鳥となって生き延びたように人類も信じられないような変化が実は求められているのかもしれない。
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