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2012年3月 5日 (月)

鳥と多層の思いの日々

昨日渡良瀬遊水地に一月ぶりで行ってみたら思いの外鳥が多い。驚いたのはマガンの群Maganw れだ。7-80羽くらいが固まっていまや干潟となっているハート型の池の西側にいる。見間違いではないかと思うくらいだが今年の寒さで南に下ってきたのだろう。どうみてもマガンだ。ここの野焼きは今年も行われないという。それを知ってのことかと疑るほどだ。
チュウヒの姿も例年のようにそれらしく葦原を低空飛行しては時折葦原につっこんで餌を捕獲している。ハイイロチュウヒのオス・メスだ、久し振りに見た気がする。ミサゴも木に止Haicyuu まって動かない。茂みにベニマシコが多いのはひと月前と同じだが低い木の実を一心に食べていて今回は見やすい、渡りに備えているのだろうか。
昼頃に着いた時はウオッチャーの姿が殆どなくどうしたんだろうと思っていたら見ているうちに増え始めた。鳥が目に付くようになるとどこからともなく増えてくるのが面白い、鳥が野焼きの情報をどこからか仕入れていると思うのと同じくらい ありえないような空気の伝播が存在するのだろう。
福島では放射能の影響で鳥が減っているようだとの調査結果が先月のバードリサーチのニュースレターに紹介されていた、やっぱりかと思う、奇妙な花が目に付くようになっているとの文と写真も昨年9月にtorinoに出されていた、生物系に確実に影響が出てきている、ここらに飛んでくる鳥にも勿論その空気は伝わっているのだろう。この冬の寒さばかりが鳥の行動を変えているわけでも無さそうだ。
放射線で溢れる宇宙に住むということがこんなに身近に感じられるようになってきていることに少し驚く、宇宙のエネルギーは結局は核エネルギーでしか与えられない、起こっていること全てがどうしようもなく普通のことなのだろう、すべてが自然そのものなのだろう。鳥を見花を見る、違った思いで見るようになる、少しは知恵が増えたのだろうか、少しは物事の裏側が見えるようになったのだろうか。そうだといいんだが。多層の思いの日々が目の前に延びているようだ

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