sequestrationの単語が目に付いて
この頃米国の航空宇宙ニュースに頻繁にsequestrationの文字が現れるようになっている。
直訳では接収とか差し押さえとか言う言葉になるが、現在の報道で用いられている意味は来年1月から始まるかもしれないアメリカの国防予算の自動削減をさしている。
アメリカは日本ほどではないが財政赤字に悩ませられており、とにかく解決しようという意
志から財政赤字削減を必ず行うようにとした法律を昨年の夏成立させた、これによれば今年の暮れまでに議会が財政赤字削減策に合意しなければ強制的に今後10年の間に1.2兆ドルの予算削減を行う、そのうち約0.6兆ドル分を国防費の削減でまかなうとなっている。毎年凡そ1割の予算を削減することになる。
乱暴な話だが真面目に財政赤字削減に取り組んでいるところが健全だ。日本はその場しのぎを延々と繰り返しとんでもないサラ金地獄に陥っている。日本こそいまからでもこれくらいの法的強制を行わなければいけないのだろう。
それにしても国防費は既に既定方針に従って前年までのトレンドに対し1割程度削った予算で議会に提出してありこれに加えて更に1割削るということになれば米国のかなりの軍事プログラムが大きく縮減され破滅に至るとの危機的表現があちこちで見られるようになっている。人員削減は直ぐには出来ないので購入経費を大きく削ることになるところが恐れられているようだ。
オバマは財政赤字削減をやり遂げる意志が固くこの法案を修正する気は毛頭ないといっている。本当にsequestrationの事態になれば勿論普天間にも影響は及ぶだろう。
さてどうなるか。今年はいやましに政治が盛り上がる年になっているようだ。
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