紅葉前線の推算式が結構当たる
天気もいいので福島の観音沼に紅葉を期待して出かけた、この時期はどうしても山一面の紅葉のイメージに魅かれてしまう。宇都宮から北へ1時間半ほどで渋滞も無く到着したが紅葉は思ったほど進んでもいない。沼の周りは結構紅葉していたが、丘全体が紅葉する状態ではない。しかし紅葉と青葉のまだら模様でこれも悪くは無い。歩いているとキトンボという初めて見るトンボを見つけたりして生き物も面白い。沼に写る紅葉もそれなりに美しいし、晴れた秋の日に緩く落葉樹の林を散策すること自体が心地よ
い。いいところだった。
しかし標高1000m近くあって日光より大分北にある、3日ほど前訪れた奥日光の状況からもっと紅葉は進んでいると思ったのにそれほどでもないのは何故だろうと戻って少し調べてみる。
気象庁の調査で紅葉前線(かえで)の平年値というのが見つかるが、栃木や福島のあたりでは11月20日頃という図がでてくる、これは平地の値らしい。何か推定法は無いものかと更に探してみると
関東地方の紅葉見ごろ推算式(10月1日からの通算日数:y=4.62×T-47.69、Tは9月の平均気温 )
というのが気象庁のHPに載せられている、その地点の9月の平均気温で決まるという簡単な式だ。試しに観音沼の今年のデータ(近くのアメダス値を高度補正した値)を入れて計算してみると11月2日と出る、確かに訪れた10月20日ではちょっと早いことになる。去年のデータでやってみると10月26日となって今年は去年より1週間ほど遅れる、と計算される。去年の10月29日に撮られた写真を見ると全山紅葉しており、かなり本当らしく計算できているようだ。ちなみに3日前に訪れた奥日光の半月山では10月20日となって凡そ感じはあっている。そうなんだ、9月の平均気温で結構予測できるんだ、と感心してしまう。前もって調べておけばと少しばかり残念な気もしてくる。自然は正直だ。
もっと素直に、謙虚にならなければならないのだろう。また一つ知恵が増えた。
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