朝鮮半島にロケットの季節が
韓国の宇宙ロケット羅老(ナロ)の全羅南道羅老宇宙センター打ち上げが11月29日に予定され、一方では北朝鮮のテポドン2改と見られるロケットの打ち上げ準備が東倉里ミサイル基地で進んでいる、朝鮮半島はロケットの季節を迎えているように見える。いずれもロシアのロケットをベースにしているがいずれも未だ人工衛星の打ち上げには成功していない。29日は気象からは地上風はそれほど強くなく雲も午後には晴れてくる見通しで打ち上げとしてはまずまずの条件と見られる。羅老ロケットは1段目がロシアのアンガラロケットそのまま2段目は韓国製個体ロケットで過去2回の失敗原因も両国間でのなすりあいの形となっており原因追求が十分にはできなかったともいわれている。
北朝鮮の打ち上げは今回もICAOに予告して人工衛星の打ち上げの形を取ると予想され、韓国の打ち上げ後に予定が明らかにされると見られる。朝鮮半島からの打ち上げは地理的制約からコースを南向けに限られ自由度が低く実用的な意味より技術誇示の意味合いが強いと思わざるを得ない。人工衛星の打ち上げは例えばドイツのように他国に隣接する欧州の国々は自国内からは打ち上げられないのが常識であり、韓国・北朝鮮も地理的な位置の制約を認識し国民にもそう説明すべきところ国内向けにはそうも行かない面があるようで難しい国情を思わせる。
ともかくまずは29日の打ち上げがどうなるか。
| 固定リンク
コメント