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2013年1月 9日 (水)

櫛田神社に初詣

初詣に出かけた。初詣というと神社を三つ回る三社参りをしきたりと思っていたが、どうもこの習わしは九州と本州の一部に限られるものらしいとネットで知って、今年は是が非にでも3社とのこだわりは無くなった。しきたりというものは歴史が浅いものも多くあるように感じていKusida1 る。
元日は博多の町の氏神といわれる櫛田神社に詣でてみる。混んでいる。駐車場は正面近くのコインパークに入れたが、大した苦労も無く停められて拍子抜けの感じもあり料金もそれほど高くない。車が無くとも困らない街ということだろうか。歩道まで長蛇の列なので正面からお参りするのはあきらめて横門から入って脇から手を合わせる。手を合わせても今年の神への誓いの言葉が浮かんでこない、緩い生活になってしまったと感じながらおみくじを引くと小吉で芳しくない言葉が並ぶ、こんなものだ。仕事を終わって生きる意気込みがちょっと緩んだのかと反省する、正月らしい。しかし確かに神に誓うほどのことが浮かんでこない、荷が下りた感じだ。
櫛田神社は箱崎神宮や住吉神社と違って建物は何の文化財の指定も無い。不思議な気がしているが1945年6月の福岡大空襲で大きな被害が出たためとも思われる。戻ってネットで調べてみると、博多櫛田神社の起源は奈良時代に松阪にあった櫛田神社を勧請したとされる説と肥前国神埼の櫛田神社(櫛田宮)を平清盛が勧請したとの説がある。いずれにしろ末社ということだろうか。松阪の櫛田神社は(邪馬台国畿内説では)卑弥呼とも比定される倭姫命が創建したといわれ、また、神埼の櫛田宮のほうは吉野ヶ里遺跡と深く関わっているようでどちらの説も面白い。
Tenki2 近くに住吉神社もあり北には志賀海神社もある、いずれも非常に古い海の神社だ。大陸への海の玄関口だった歴史がこの地に多くの海の神社を必要としたのだろう。気象を眺めていても九州は半島の延長上にある、風は半島から吹いてくる。
初詣は神と誓いかわす場ばかりでなくこの地に流れている時や風を辿る機会をあたえてくれる節目としてあらまほしくも思える。

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