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2013年2月 4日 (月)

またカザフスタンで航空機事故

またカザフスタンで航空機事故だ。50席リージョナルジェットCRJ200がカザフスタン最大の都市アルマトイの国際空港に着陸Crj200 しようとして失敗、墜落,乗客乗員21名全員が死亡した。1月29日現地午後1時13分のことだ(201301290713z)。現地はこの時刻濃霧で事故機は1回着陸復航をした後2回目のトライに失敗して墜落している。SCATという1997年に設立されたカザフスタンの航空会社が運航していた。737,757も1機ずつ、CRJは2機保有しているが他の43機はアントノフの機体で旧東側の機体の運航がベースの航空会社だ。EUからはカザフスタンの航空会社は国営のKisyo13012906z 会社1社を除き全てEUでは安全上運航を禁じられており、この会社も所謂ブラックリストにはいっていたことになる。やはり危なかったかとの感は否めない。滑走路は一流でCAT IIIの自動着陸が可能で長さも4500mときわめて長い、以前はソ連の超音速旅客機TU144も運航したほど立派な滑走路だ。
事故当時の気象は劣悪で風は弱いものの視程150mの氷霧が立ち込めている。CAT IIIの能力のある滑走路ゆえ150mの視程でも着陸可能としたのだろう。CRJ200が機体といてCAT IIIに対応していたかどうか定かではないが内陸で霧が出そうなこの空港で運用してきていることから少なくもCAT III aには対応している可能性が高い。CAT III aでは200mまでの視程でも飛行可能だが150mでは更に高度なCAT III bが求められる、ここまであったかどうか。更にこの時の気象条件は着氷が起こる零度付近の霧だ、パイロットへの心理的圧迫もかなりのものがあったのだろう。直接的には着氷で操縦が難しくなり視程も許容ギリギリかそれ以下で着陸のパスコントロールに失敗したのではないかと思える。こんな条件では着陸をあきらめるべきだ。ここでも2つの困難が重なると事故が避けがたくなるという法則が証明されているようだ。運航を含めた全体が安全志向にならない限りEUのブラックリストからぬけだすことはできないように思える。長い目でみるほかないのだろう。

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