お茶に少し興味があって
お茶に少し興味がある、引越し片付けも落ち着いてきたので残された茶道具や表千家の分厚い本などをみていると はるか昔に東京へ旅立つ寸前に母から僅かな時間で手ほどきを受けたのを思い出したりもして お茶を入れてみようと思った。茶筅や柄杓、茶杓、帛紗、茶碗、こぼし、少々手入れが必要なお釜の代わりのやかんなどを準備して、買ってきた抹茶を入れようと手順を始める。表千家の本には点前は完成されたものゆえ変更してはならないとある。ともかく畳の上で始めてみるが風炉に火を入れずにやっていることもあり湯が冷めてしまって美味しく入らない。点前どおりにやることは一先ずあきらめてともかくおいしく抹茶を入れることのみに専念してみる。道具も旅行用の電気ポットやティースプーンでお茶の量や湯の量を測りながら行う。ネットで抹茶の入れ方を検索してみるとお点前ではないやりかたが京都府のページをはじめ沢山ヒットして心強くなる、どうやら抹茶を飲むことそのものをもっと普及させたい 共に楽しみたいという考え方が力を増しつつあるようだ。まずはここからだろう。見ていくと抹茶を茶漉しで漉すことがキーポイントのようにみえる、湯の温度はは70ー80度くらいが良いようだ。気を取り直してともかくやってみる。
幾つかやつてみて今のところ良さそうなやり方はこうだ。茶は1.5グラム程度を茶こしで茶杓を使いながらふるいにかけるようにして茶椀に入れる。沸騰した70cc位のお湯をポットに準備する。湯さましで70℃位に温度を下げたお湯を少量茶碗に入れてまず抹茶を茶筅で溶かすように混ぜ、そののちに残りのお湯をポットから緩やかに入れていく、これを茶筅でよく泡たてれば甘みのある美味しいお茶がたつようだ。随分飲みやすい。もう少しわかってくればこれで決まりという入れ方に到達できそうな気がしてきた。美味しいお茶をいれるためとの見方から千利休のお点前の意味が逆に解ってくるのかも知れない。お湯の温度をどうお点前の中でコントロールしているのだろうか、柄杓の使い方でこれを行っているようにも思える、今のところこれが一番解らない。
形からはいるのが日本の心の伝えかただが、そうでないやり方を許容するのも日本の伝統の懐の深さだったように思っている。理解した後で形に入る、それもいいじゃないかとまだ暫くたのしめそうだ。
昔思っていた海のような時間が目の前にあるような気がしている。