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2013年3月27日 (水)

お茶に少し興味があって

お茶に少し興味がある、引越し片付けも落ち着いてきたので残された茶道具や表千家の分厚い本などをみていると はるか昔に東京へ旅立つ寸前に母から僅かな時間で手ほどきを受けたのを思い出したりもして お茶を入れてみようと思った。茶筅や柄杓、茶杓、帛紗、茶碗、こぼし、少々手入れが必要なお釜の代わりのやかんなどを準備して、買ってきた抹茶を入れようと手順を始める。表千家の本には点前は完成されたものゆえ変更してはならないとある。ともかく畳の上で始めてみるが風炉に火を入れずにやっていることもあり湯が冷めてしまって美味しく入らない。点前どおりにやることは一先ずあきらめてともかくおいしく抹茶を入れることのみに専念してみる。道具も旅行用の電気ポットやティースプーンでお茶の量や湯の量を測りながら行う。ネットで抹茶の入れ方を検索してみるとお点前ではないやりかたが京都府のページをはじめ沢山ヒットして心強くなる、どうやら抹茶を飲むことそのものをもっと普及させたい 共に楽しみたいという考え方が力を増しつつあるようだ。まずはここからだろう。見ていくと抹茶を茶漉しで漉すことがキーポイントのようにみえる、湯の温度はは70ー80度くらいが良いようだ。気を取り直してともかくやってみる。
Ocya 幾つかやつてみて今のところ良さそうなやり方はこうだ。茶は1.5グラム程度を茶こしで茶杓を使いながらふるいにかけるようにして茶椀に入れる。沸騰した70cc位のお湯をポットに準備する。湯さましで70℃位に温度を下げたお湯を少量茶碗に入れてまず抹茶を茶筅で溶かすように混ぜ、そののちに残りのお湯をポットから緩やかに入れていく、これを茶筅でよく泡たてれば甘みのある美味しいお茶がたつようだ。随分飲みやすい。もう少しわかってくればこれで決まりという入れ方に到達できそうな気がしてきた。美味しいお茶をいれるためとの見方から千利休のお点前の意味が逆に解ってくるのかも知れない。お湯の温度をどうお点前の中でコントロールしているのだろうか、柄杓の使い方でこれを行っているようにも思える、今のところこれが一番解らない。
形からはいるのが日本の心の伝えかただが、そうでないやり方を許容するのも日本の伝統の懐の深さだったように思っている。理解した後で形に入る、それもいいじゃないかとまだ暫くたのしめそうだ。
昔思っていた海のような時間が目の前にあるような気がしている。

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福岡の花見

桜が早々と満開になった。福岡の桜は何処がいいのだろうか、西公園は有名だが週末の満開ではちとこみそうだ。舞鶴公園の花見というコピーがあちこちで目について先週末ここがいいかとでかけた、要するに福岡城趾だ。舞鶴市でもないのに市の中心部の公園を舞鶴公園というのも何だか変だが、福岡城の形ががツルが羽を広げたさまのようだとして雅称を舞鶴城とよぶ それにちなんだらしい。ちなみに雅称が舞鶴城という名の城は日本中では10を数え それほど強い主張のある名前でも無い。舞鶴公園の名前は全国区になりにくいような気がして、シンプルに福岡城公園とした方が分かりやすいように思えている。しかしそうしなかったのが福岡らしいのだろう、ちょっとしつこいところがある。
駐車場にはあっさり駐めれて、天守閣跡付近からまわりはじめるがやたらウォーキング姿にSakura20130323fkj 出会う、聞けばこの日の歩けあるけ大会のコースになつているという。軍師官兵衛ののぼり旗も目に付く、来年のNHK大河ドラマだ。ここも舞台の一つとなるのだろう、しかし以前、大河ドラマ「天地人」を控えた夏に新潟から山形を回った時の驚くばかりの宣伝攻勢からみればまだまだのんびりしている。これからというところか。花のほうは多聞櫓前付近が美しく、とりわけ枝が低く誘引されていて枝を見下ろす感じがいい。全体が広々していて花見の場所取りものんびりしている。これは花見にいいところだ。
鴻臚館跡まで行って近くの抹茶とある出店で休憩する。福岡にきて遺された道具もあることだしと抹茶を立てて飲む試みを始めていて、他ではどうやっているのか興味があった。表千家のお点前をたどりはじめたが、茶道はどこか宗教的なところがあってまずはどういうやりかたでもいいからお茶をおいしくいれる手順を手にいれるのが先だと思いはじめていた。
出てきたお茶は甘みがあっておいしくたっている。まだこんな風までにはできない。
Sakura20130323 戻ると庭に植えたばかりの吉野桜も小さいながら満開になっていた。どこをむいてもソメイヨシノばかりで食傷気味なところもあるがやはり春はさくらだ。春は桜をみながらボーとしているのがいい。

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2013年3月22日 (金)

木村伊兵衛の写真と能古島と

片付けをしているとこんなものがあつたのか、と思うことがある。数日前も木村伊兵衛の写真集がでてきて見ていたら、戦前の映像ばかりだが川端康成の若い写真や横山大観のこむづかしそうな姿の映像が現れて引き込まれてしまう。木村伊兵衛は1901年の生まれだから戦前の世界が人生のベースとなっている。印象的な屋外の普通の人の写真にはシャープなピントや高い解像度は無いが切り取られた時代そのものの姿がよく伝わってくる。何でもないアマチュアのような写真と見過ごしてしまえばそれまでだが、今自分にこんな写真か撮れるかといえばむつかしい気がする。たまたま撮れたような風情だが場所とフレームとタイミングをよく見計らっているようだ。4次元の切り取り方が真髄なのだろう。それをそうと感じるのが大事なのだろう。未だにうまい写真とは何かよく解らない、被写体が発する何かを写しての作為を感じさせずに直接的に伝えてくる写真がうまい写真のような気もしている。

昨日能古島へ行ってきた。菜の花が美しかった。船で10分でいける島だ。写真を何Nononosima 枚か撮る。むせ返るような菜の花のにおいは伝わらない、その日差しのぬくもり、けだるくものんびりした風、そんなものも伝わらない。他人に伝えることより自分が経験することの方が何倍も面白い、当たり前のことのようだがそれが真実なのだろう。木村伊兵衛の写真もその被写体に会い、その現場に行くこと、そのほうが恐らくはるかに面白かったに違いない。写真を撮るという行為にひかれるのは体験そのものが深まる、それに魅かれる、そういうことかもしれない。

能古島の帰りの船便に下校する多くの小学生の姿があった。島の小学校に市内から通う、逆のようだがそれが眼前に繰り広げられている。考えてみればうらやましいことのように思えている、時代はやはり本質へ向かっているような気がしてきた。

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2013年3月16日 (土)

2013年の桜開花予測

3月13日、福岡の桜が開花した。思いもよらない早さだ。そろそろ開花予測を計算してみようかと思っているところだった。慌てて予測計算と比べてどうだったかとみてみる。基Kaikayosoku2013 準日(ここでは2月1日)からフアクタを掛けた気温を積算していくのだが、平年の開花日3月23日の値は24.3になるから、今年の気温に当てはめてみると3月15日あたりが開花となる。計算式にたいしても2日早い。開花日付近で急に気温か上がると計算式以上に早く咲くようだがそれにしても平年より10日も早いとは驚きだ、やはり北の気団はますます寒く南の気団はますます暑く、という事態が進行しているようだ。
近くの六助公園に出かけてみると1-2輪開花しかかっているがまだだ。気象台の標準木のある大濠公園はここらよりやや海に近い分やや気温が高いようだ、僅かな違いだが花は正直に応えている。
こんなことをしているとまた忙しい春がやってきたのを感じる。今年はまずは能古島辺りに出かけてみるか、そんなことをのんびり考えている。

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2013年3月10日 (日)

引越しときらら自然公園と

宇都宮から福岡に引越して10日ほどたつがまだまだ引越し荷物の片付けで当分は楽しめそうだ。荷物の片付けと共に住所変更も次々にやっていかねばならない、忙しい。郵送や電話、インターネットで済む変更は時間を少しばかり割けばできてしまうが、住民票の変更やクルマの登録変更は役所に出向く必要がある。この時期役所は気ぜわしく混んでいるがそれはそれでいろんな人がいるなと面白い。南区役所で手続きしているとカラコロと下駄履きできている男性がいる、役所に下駄とは栃木ではついぞ見かけない、そんな土地に来たのだと思う。クルマの登録変更は初めてやったがこれも少々面白い。費用は全部で4千円ほどだが内訳では警察の車庫証明取得費用がやや高くてそんなものかと思ってしまう。外部委託で現地を見に来る手間賃を積んでいるためだろうか。警察の窓口も極め付けに忙しそうだったが3日程で車庫証明ができてきた、一気にやってしまえと取りに行くその足で香椎の運輸支局に出向き幾つかの窓口を廻ってナンバープレート変更の手続きを行った。自動車税のコーナーはやたら親切で地方税の大きな収入源が自動車だと思い起こさせてくれる。ゲンキンなところがいい。工具を借りてナンバープレートの取り外しと取り付けを自分でやって最後に封印してもらう。勿論ここも混んでいるが3月は登録のピークだけに身構えていて手際がいい。移動も含めて4時間ほどで新しい福岡ナンバーになった、何だか福岡の人になったと実感が湧いて来た。
引越しも面白いが片付けに疲れたこともあって時には息抜きと、山口のきらら自然観察公Koaoasi2 園に出かけた。福岡市の無料ツアーだ。全く予備知識の無いところだったが干拓地に造られた広い人工の公園で各種渡り鳥の中継地になっているようだ。この日はアオアシシギや初めて見るコアオアシシギも来ていて、のどかな春らしい鳴き声を聞かせてくれた。クルマで2時間と少しかかるがなかなかいいところだ、ツバメの渡りの時期にはショウドウツバメ1万羽のねぐら入りも見られるという。
次第に福岡になじんでくる。何かに任せるように流れていく時間の感覚がまた蘇ってきてこんな風に過ごしていくのかと思い始めている。

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2013年3月 3日 (日)

九州へ引越す

ともかく宇都宮から福岡へ引っ越した。本当に引越しトラックに全部の荷物が入りきるだろうかと疑問があり、予約していた飛行機の便までには積み込みが終わりきれないかもしれないと心配していた。引越しはサカイに頼んでいた、50万円が基本的な見積もりでこれにクルマの運搬費やエアコンの着脱費、家具処分費用や挨拶用品物費用、それに消費税がついて65万円くらいになった、こんなもんだろう。当日の朝、8時過ぎに元気のいい若者が3人現れて引越しが始まった。福岡のトラックだという。案ずることは無くてみるみる箱がつみ込まれて行く。箱詰が完了していないものでも運ぶか置いていくかの判断だけが求められるだけで、運ぶと伝えると適当に計らってくれる。現場で捨てる選択肢はない。途中で3名が加わって3時間もすると積み込みが完了してしまって、トラック2台にもぴったり収まった。おどろくべき手際の良さだ。少し掃除をしてガランとしてしまった家の中で簡単な食事をして出かける。大した感慨も無い。単なる国内の移動だからだろうか。
3時間早い飛行機の便に変更して福岡の家に暗くなって到着する。庭の梅が満開から大分散っUmef ている。宇都宮の家の梅はまだ固い蕾だった、結構動いた実感が出てくる。
明日は休養日でまたあさっての荷物の到着から1週間は大変だろうと思うが何だか気が楽だ。引越しも終りが見えてきた、さてそれからどうするか。

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