インドネシアであのLion Airが事故
インドネシアでLion Airのボーイング737-800が滑走路手前で着水し機体を大破した。Lion Airは急成長のLCCでボーイングに続きエアバスにも空前の大量発注を今年行ったことでも有名だ。今回の事故は死者こそ出なかったものの胴体が折れており比較的大きな事故だ。737-800は新しい機体でメカニカルな問題は考えにくい。乗客にも前ぶれもなく突然着水している。奇妙な事故だ。気象条件が疑われるが、確かに事故当時は熱帯特有の不安定な気象状態で目撃者は豪雨を報告している。ただし衛星
写真で見る限り雨は局地的でそれほど強くもなく巨大な積乱雲が発生していたという状況でもない。東西に向いた3000m滑走路の西から東向きに進入して手前で着水している。風は110-270度で平均的には右横風だが背風になることもあった模様だ。しかし風速は6kt程度だからウインドシアがあったとしても航空機を失速させるほどのものでもない。この地域を始終飛行しているパイロットならいつも遭遇する気象条件だったと思われる。視程は良好でその点は問題な
かったはずだ。事故直前にはショートすることはパイロットには解っていたはずでGo-Aroundする余裕は有ったはずなのに、という気がする。パイロットエラーがあったとしか言いようが無いが何故パイロットエラーが起こったのか、急膨張するエアラインではパイロットに問題がおきやすい、そんなことも関連しているように思える。今回のチーフパイロットは飛行時間10000時間以上のパイロットで経験は十分だ。副操縦士が操縦していたのかも知れず、もしかしたらその辺に問題があったかもしれない、わからない。アルコールや薬物は検出されていない。しかし羽田沖で昔同じような事故が起こったときは機長の精神状態に異常があった。奇妙な事故だが今回も何か異常なことが起こったことだけは間違いないと思われる。
死者のいない事故ゆえ原因は必ず明らかになろう。しかし滅多に無い珍しい事故だ、どうなるか。
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