立花山のクスノキと野鳥の録音と
あちこち出かけているが野鳥の声が北関東のようにはまだ録れない、福岡周辺のポイントが見つけ出せていない気がしているが色々探すのも面白い。久末ダムというところで野鳥の会の観察会に参加してみるとクロツグミやオオルリ、キビタキを近くで録音しているという人に出会った、つい最近の録音を聞かせてもらうと良く録れている、20分くらい先にいったホタル公園というところだと教えてくれる、近くには鹿もかなりいるようだ、日光と似ている雰囲気なのかもしれない。ついでに行って見るかとも思ったが久末ダムも自宅からは1時間以上離れており更に先へ早朝録音に行くのはおっくうな気がしてそのまま帰ってきてしまった、しかしとにかく場所を選べばうまく録れるのは解った。鳥や植物も福岡は福岡なりの面白さがあるようだ。
立花山という福岡市の東北にある山に登った。標高367mの低山だから登山というほどのものではないが山は山だ。この山にしたのは近頃山に登っていないので九州へ来て登りはじめるには手頃ということもある、 それよりここにはクスノキの原始林があり特別天然記念物に指定されていて、これは見ておかねばと思ってしまったのが主な登る動機といえるだろう。東斜面に600本くらいのクスノキ原生林を形成しているという、3月頃ネットで調べていて新緑の季節まで少し待っていたことにもなる。広々とした無料の駐車場にクルマを置いて上り始めるが、最初はコンクリートの急坂で感じがよくない。程なくキビタキのようなオオルリのような声が聞こえる、遠いのもあって今ひとつはっきりしない、鳥も結構良さそうだ。クスノキは直ぐ現れる、常緑樹が密な森だ、「ちしゃのき」との看板が木にかけてあったりする、聞いたことのない名前だ、うっそうとしてよく知らない木が濃密に辺りを覆う、南に来たという感じがしてくる。屏風岩というそれほど大きくもない岩の前を左に折れて急なくだりを下っていくとクスノキ原生林でも最大の大クスノキが現れる。樹齢300年以上、幹の周長は約8mと説明
板にある、枝も入り組んでいて木としての量が大きく重そうだ、これは迫力がある。勿論あたりはクスノキだらけだ。急な斜面で切りだすのが難しくて残ったのだろうか或いはこの山にあった立花城の保護があったのだろうか、とにかく日本に残る唯一のクスノキ原生林らしい。自生の北限でもあるとされる、貴重だ。また上り返して屏風岩から山頂に至る。人で賑わっていて眺めがよい。眼下のわじろから福岡市の中心部へかけて一望できる、油山もそうだが福岡市の山は眺望
がいいように思える、そのせいか山城が多い様でもある。くだりは道を変えて 縄をつたって急斜面を下り立花城の石垣跡を見ながら元の道に合流した、低山だから初めてでも気楽に色々道を試してみることができて面白い。低山には低山のよさがある。
野鳥の声はここでもあまり録れず数日後早朝の油山にいって歩き回ってみる、しかしいまだに日光の五葉平や霧降のようなところには行き当たらない。そうはいっても、まだまだあちこち出かける理由になってこういうのも満更でもない。5月も忙しくなりそうだ。
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