背振山にブナを見る
背振山に行ってみた。6月にたどり着けなかったので仕切りなおしということになる。道の情
報がはっきりしている西の三瀬トンネル側からまわって行った。ところどころでセンターラインがなくなるが、対馬の周回道より相当に立派な道を上り詰めると山頂直下の自衛隊駐屯地に行き当たる。自衛隊の駐屯地入口の右横にやや細い道があってそこ進むと先が開けて山上駐車場についた。思いのほか広い。トイレもあるし自販機もある。舗装は無いが普通の観光地の駐車場だ。端っこの空いたスペースにクルマを止めて外に出ると涼しい。標高990mでは下界より6度は気温が低い計算だがそれ以上に涼しく感じる。これはいい。
木陰に入ってぼんやりしていると後から来て車を降りた2人連れがいそいそと椅子と敷物を持って直ぐ近くの木の下の良さげな場所をさっさと占領してしまう。遠慮が無い。こんな雰囲気は地方風の都会の世知辛さが出ていて栃木とも東京風とも違う。
暑そうな山頂はよして ブナの林があるという蛤岳に向かう尾根道を下っていく。木陰になっていて気持ちがいい。鳥の声が聞こえてなんだろうと久し振りに録音する。イカルに少し似ているが違う、姿も葉陰にちらちらするが結構小さな鳥のようで忙しく動いている。自宅に帰って調べるとソソウシチョウだった。数年前の冬 栃木の井頭公園で群を見たことがあるが声を聞くのは初めてだった。ソウシチョウの声
声がいいので中国で飼育されて広がったものらしいが、そこまでのいい声でもない。
道の両側にブナが見えてくる。木肌の美しさは日光や尾瀬近辺のブナほどでないがとにかくブナだ。なんだかほっとする。晩秋には黄葉をみせてくれるだろうか。ここらは冬は雪も深い
ようだ。蛤岳というのもよさそうだ、水が豊富らしい、そのうち行ってみるかと適当に引き返す。
ハイキング中の人に何人か出会う、山ガールではないおじさんおばさんばかりだ、そういう山なのだろう。
駐車場の隅の木陰でのんびりスケッチをして時間を過ごす。アキアカネがまっているし、大柄の見たことも無い黒いチョウが現れたりもしてぼんやり過ごしていても気持ちがいい。
林立する中継アンテナやレーダーアンテナそれにミサイルの模型は無粋だがそれを気にしなければいいところだ。
下まで下りてくると猛暑の夏が満ち満ちている。
すこしずつ夏の九州の過ごし方にも慣れてきた、暑くても家から出て動き回るのがいいようだ。夏の暑さもそろそろ終盤のはずだ、秋はどのようにやってくるだろうか。
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