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2013年12月 1日 (日)

ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第3番

このところ交響曲の演奏をしばらく聴いていない気がして今週九州交響楽団の定期演奏会に出かけた。曲目はラフマニノフの3番とプロコフィエフのロミオとジュリエットだ。

ラフマニノフの3番はピアノの難曲とも言われ映画シャインで主人公のピアニストの精神を痛Raphmaninoff めたとされる作品としても記憶にある。ピアニストはホロデンコ、初めて聞く名前だったがウクライナ生まれの27歳、今年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝者で新進気鋭といえる。指揮はアラン・ブリバエフというこちらも新進気鋭の指揮者だ。
ラフマニノフの3番は何度かCDで聞いたことがあったと記憶していたが実際の演奏を聞くとその迫力に圧倒される、ピアノが壊れんばかりだ。第1楽章ではピアノが耐え切れないのか響きがサチッてしまった様な音にさえなってくる、こんな曲だったのかと改めて聴きなおす。Kholodenko オーケストラも合わせるのが難しそうな曲だがピアノのリードにぴったり合っている、当然といえば当然だが気持ちがいい。3楽章まで進むとピアノの音もまろやかさを戻して美しい。それにもまして演奏技術の要求される曲というのが伝わってくる、こんな曲をよく作曲できたとさえ思ってしまう。それにしても今までCDで聴いていたのとはまったく別物のように感じる。ホロデンコの迫力なのかブリバエフの技なのか。

こんな風にいい音楽を直に聴いたり温泉へ行ったり海で遊んだり鳥を眺めたり絵や焼き物を作ったり気ままに暮らしていけるのは幸せというべきものなのだろう。いつまで続けられるだろうかなどとは言わず目の前の今を楽しむべきなのだが、求め続ける何かに時々疲れを感じてしまう。

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