春はどこへ来ても忙しい
サクラは予測より1日早く19日に開花した。近所でウグイスの初鳴きも17日に聞いた。春だ。春は忙しい。
大授搦(だいじゅがらみ)にまた訪れてみた。春の大潮の満潮に合わせて19日としたが晴れて風も弱く鳥を見るのに条件はいい。満潮の10時45分の30分ほど前についたら干潟が消えている。干潟の鳥も少し離れたところに浮いている。大潮では満潮にぎりぎりすぎても鳥は見にくい。水際の杭の上にクロツラヘラサギが10羽ほどとまっている、とりあえずの避難場所とし
て便利なのだろう。時々場所取り争いをしているが人が近づいても逃げない。普段は警戒心が強い鳥だがこんな時には気にもかけないようだ。暫く待っていると引き潮モードに入る。干潟が戻ってきてまず降りてくるのはなんだろうと見ているとズグロカモメだった。冬場は頭の黒いのが取れてしまうがこの時期はもう黒く戻ったのやまだら状態のやまだ白いままなのや色々混じっていて面白い。そのうち大きめの鳥の群れがV字隊列で飛んでいくのが見えて双眼鏡でよく見るとダイシャクシギだ、あの嘴が下に反った大きなシギが集団で飛んでいくさ
まは壮観だ。ツクシガモの群れがじりじり陸側に寄ってくるがズグロカモメよりは後ろのラインを常にキープしている。随分と警戒心がある。しかし数が多い、数える気にもならない、数百は優にいる。
ダイゼンとハマシギの混群もツクシガモと同じように餌をついばみながら少しずつ寄ってくる。去年の今頃訪れたときはハマシギの大群が飛び交っていたが今回はひたすら干潟をつついてばかりだ、ハマシギの数は去年ほどではないようだ。
ムツゴロウは冬場は姿を見せなかったがシチメンソウの根元
に小さいムツゴロウを沢山見ることができる、子供なのだろうか、親は冬眠でもしているのだろうか、よく解らない。
有明海の干潟はいつ見ても面白い。
吉野ヶ里の横を抜けて東脊振の峠を越えて戻る。途中で寄った道の駅のみかんが安い。佐賀はそういえばみかんの大産地だ。福岡の都会らしくもせかせかした雰囲気のすぐそばにこんな楽なところがある、これがいい、そう思いながら峠道を下っていった。
戻ったら急ぎ花見の計画もしなければ、そんなことも考えていた。春が来たきた春が来た、春はどこへ来ても忙しい。
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