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2014年4月 4日 (金)

クリミアを巡る外交ゲームにうんざりして

春本番となっている。天気はいつもの年のように変わりやすく桜はいつもの年のように散っていく。荒れ模様の天気は 春の嵐という言葉が春になれば毎年登場するくらいだからあたりまえのことのようで、いつもと少しばかり違うところを穿り出しては話題にする報道が見ていて付き合いきれなくなる。

ウクライナとロシアの間の揉め事に欧米が介入の姿勢を見せて冷戦復活のような雰囲気が流れている。しかしかっての時代とは大きく変わっている、ロシアとアメリカは簡単にはその関係をストップできない、無論欧州もだろう。航空宇宙の分野ではとりわけそれが目に付く。
スペースシャトルを引退させて、米国は宇宙ステーションを支えている有人ロケットの打ち上げを完全にロシアに頼っている。もし国家事業で米国がロシアと手を切るといえば宇宙ステーションに滞在しているクルーは地上に戻れないことになる、或いは宇宙ステーションは直ちに機能を停止することになる。更に米空軍の衛星打ち上げに使われるアトラスVのメインエンジンにはロシア製のRD180が使われている。当然ロシアのサポートが必要なロケットだ、軍事面でもあっさりロシアと交流を止めるわけにはいかない。民間旅客機でもボーイングはモスクワに民間機のデザインセンターを設けてロシアの航空技術者の力を利用している。政治の世界の衝突が冷戦時のような国と国との全面対決としてしまう訳にはいかない事情を抱えている、これが平和の維持というものだろう、ノーマルな関係というものだろう。
クリミア・ウクライナを巡る各国の動きは政治的な駆け引きに終始していて外交官ゲームの様相がある。こんなことでゲームをするより他にやるべきことは世界にはいくらでもある、いい加減にしろといいたくなる。
変動の激しい気候、動きの不安な政治、なんだかピリピリした雰囲気がいつも流れているように思えてくる。多分変化を拡大して伝えるマスコミの機能が世の中を少しばかり歪めて伝えていることにもその原因があるのだろう。必要な情報・判断は与えられるのではなく自ら探し考えていくほか無いのだろう。

春は晴れれば表を歩いて日差しの暖かさを満喫する、雨が降れば雨を楽しんだり絵や音楽を楽しむ、平和に生きていくにはこれしかないのかもしれない。

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