歌舞伎の踊りが非日常で
歌舞伎の踊りを見に行った。10日程前のことになる。猿之助の地方巡業が八女市であって比較的手頃なので出かけたという次第だ。初めて見る。観客は平日の昼ということもあって圧倒的に女性だ。左となりの席には初老の男性が座ったがやはり付き合っての観劇のようで始
まると直ぐに寝息が聞こえてくる。確かに眠い。最初の出し物は吉原雀という鳥売りの話だが踊りが中心で大した話の展開もなくこんなものかと見る、次は”座談”をはさんで義経千本桜の一場面 吉野山となる。歌舞伎の一場面だからストーリーがあって謡いと踊りが組み合わさって進行していくのだが謡いの内容が良く聞き取れなくて話の展開が見えない。始まる前の”座談”で一応の話の説明はこの日の舞台を勤める市川猿之助・市川笑也からあるのだがいいざ始まるとついていけない。まぶしいばかりの舞台を話の展開が見えないまま見続けるというのはもたなくなる。
オペラでは字幕のようなものがどこかに出るらしいがそれも無い、歌舞伎でもあるべきとの気がしてくる。以前 能を見たときはせりふが配られていてそれを見ながら観劇できた、そんなやりかたでもいい ともかく解りたい。こんなやり方では観る人も随分と限られるだろう、もったいないように思えてくる。踊りそのもはどうだったのだろうか、今から思い出そうとしてもほんの切れ切れの印象しか蘇ってこない、踊りを見るのは元来苦手なのだろうか、そうかもしれない。
それにしても詰め掛けている女性というかおばさん達はよく理解してついていけているのだろうかそれが不思議だ、日常では解らない世界をまた見てしまった思いだ。
北海道へ暫く行っていないので行ってみようかと考えている。例によってマイルが消えるなら使ってしまえということが直接のきっかけだ、福岡からは羽田往復も直行便のある北海道往復もおともでマイルの費用は変わらない。訪れたことの無い大雪山辺りは9月になれば紅葉が始まるはずだからこれがよさそうな気がしている。あとはどこか、考えていくと次第に面倒になる。面倒くさいのが人生さ、日常性の中ばかりで生きていてはしょうがない。
また台風が来そうだ、どうも今年は日本に向いてくる台風が多い、エルニーニョがまだまともに始まらなくて西太平洋の海面水温が高いためだろうか、こんな調子ではまだ暫く台風が次々に発生しそうだ。
日常でない景色が展開する、そう思えば台風も悪くない。夏はどういう風な終わり方を見せるだろうか想像をめぐらすだけで面白い。
| 固定リンク
« 梅雨が明けて | トップページ | 台風と花火大会と »
コメント