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2014年8月 3日 (日)

台風と花火大会と

また台風が来る。エルニーニョの始まりが遅れているせいがあるのだろう。
1_v20140801170000 酷暑と雨模様が交互に続いて閉じこもりがちになってしまう、福岡・大濠公園の花火大会が2日前にあってちょうどいいと見に出かけた。台風が近くて台風12号からの南よりの風が吹いて雨が時々ぱらぱらと降りかかるもののまだ大した雨でもない、予定通り決行された。。南風ではこの地は基本的に雨が降りにくい、南の山地に低い雲がさえぎられてしまうようだ。

大濠花火大会は去年も見に行ったが車を停める場所が無くてクルマからの花火見物だった、今年もそんなものだろうと降りて見るのは半ば諦めるような気持ちでクルマで家を出た。気象台の前を通って護国神社の西を抜けてゆっくり走る。時折渋滞するのでその時は落ち着いて見れるがともかく走りながらではみづらい。1周してまた護国神社のところに差し掛かると駐車場が空いているように見える。それっと入ると奇跡的に駐車が出来る、こんなこともあるものだ。まだ半分くらい進行したところだから祭りの雰囲気は十分味わえそうだ。宇都宮にいたときも鬼怒川にかかる橋の近くで行われた花火大会に毎年のように出かけていたが殆ど車に乗ったまま橋の上で渋滞しての見物だった、Hanabi2014 車から降りて花火を見るなどここ10年は経験したことが無い。
人ごみがすごい。整理の警察官が数多く出ている、花火大会では各地で事故が起こっていて警察にとっても気の抜けないイベントなのだろう。お濠端の人の隙間に入り込んで花火を見る。水際から5m位はそれぞれに持ちよった敷物で埋め尽くされている、場所取りに早くからの努力が見える思いだ。 上がる花火は高さが低い、街中の花火なのでそれはどうしようもないことなのだろう。殆ど休みなしに2ヶ所から次々に打ち上がる。鬼怒川の花火はもう少し間があったように思う、なんとなくせわしない、福岡らしいというべきか。
花火は幾つか見ていると似たような印象がしてくるためか2-30分もすると動き始める人が多い。案外動きながら見るという見方もおかしくも無いようだ。人が出て、出店が出て、しゃべりながら、歩きながら、光と音を仰ぎ見る、やわらかい風が流れる、振り返る、その記憶全体が夏らしくて得した気分で、また行きたくなるのだろう。
終了15分前くらいに引き上げる、45万人といわれるこれだけの人数が一斉に帰り始めると歩行者の横断待ちだけで大渋滞が起こる、それに危ない。
ねぶたや竿灯を見に行ったのも今頃だ、いずれも台風や雨がかすっていた、台風も雨も夏の祭りの一部かもしれない、いかにも非日常を演出してくれる、そんな風にも思えてきた。
しかし次の台風ももう直ぐだ。非日常とのんきなことをいっていられぬかも知れぬ、直撃は勘弁して欲しいとまじめに現実と向き合わなければならない、生きていることの縮図のようだ。夏は続く。

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