« 平尾台で驚き | トップページ | 滝川スカイパークが頭から消えてくれない »

2014年9月 6日 (土)

9月はじめの北海道を巡る

久し振りの北海道に旅した、疲れを覚えている。旭岳の他は富良野や札幌、小樽の観光地と呼ばれるところを巡った、ひたすら観光の旅はもうきつい気がしている。

Asahidk2 大雪山旭岳で日本で一番早いといわれる紅葉を眺めた。標高1600m辺りでは地べたに這うチングルマが赤く色を染めている。クロウスゴも紅葉してブルーベリーとそっくりな実をつけている。草紅葉もいい。天気は予定通りの晴れだ。
Asahidk ヒグマは7月に西側の散策路で度々見られていたようだが大雪山旭岳のロープーウエーで上がった姿見コースには全く無いときいて安心して歩いた。確かにヒグマが出るような雰囲気ではない。人が多くて避けているのだろうか。

北海道へ旅行しようと思い立ってヒグマ出没が気になっていた。旅行に出るChingurum ひと月ほど前、吉村昭の「羆嵐」を読んでクマの恐ろしさが身に染み渡っていたのかもしれない、大正時代に苫前の集落が大きな1頭のヒグマの襲撃にあい7人が食い殺された実話だ。冬になっても体が大きすぎて冬眠の穴が見つ からず暴れグマとなったという。
札幌の野鳥の会のサイトではヒグマ出没のため9月の西岡水源池観察会が中止となったとのお知らせが目に入る。札幌市内でこのところ結構ヒグマが出没しているようだ。そう思って旭岳山麓の旭岳温泉の宿でテレビを見ていると釧路Kurousug 空港敷地内でヒグマが出た、フェンスを破って外へ出たとのニュースが流れている、しばらく空港敷地内にいたようだ。宿でも7月下旬に旭岳山麓で熊が目撃されたとの注意書きの説明を受ける、宿周辺では勿論安全ですとも。翌日旭岳ロープーウエーを上がったところに熊出没情報が出ている、これを見るとロープーウエーを上った中腹では7月に目撃されているものの8月以降は目撃がないとなっている、要するに冬に備えてヒグマは餌を求めて山を降りているとみえる。
低い高度では秋から冬にかけてがどうにもクマは危ない時期のようだ。出会った時の対策というとカラシスプレーで戦うしかない。数年前に訪れたカナディアンロッキーではガイドはいつもクマとカラシスプレーで戦う態勢にあった。鈴をつけるのはむしろ熊が寄ってくるので外すようにとも言われた。国内のクマ対策ページでも人を襲うクマは鈴の音を聞くとむしろエサが来たと寄ってくる可能性があると警告している。火を燃やしても防御効果がないとされておりカラシスプレー以外の対処は事実上ないといってもいいようだ。北海道の山野は怖いところがある。

ともかく熊は大丈夫とAsahi3いわれたコースなら久し振りの北海道のフィールド歩きは楽しい。

ミヤマリンドウ他花や紅葉がよくてそれに天気もよく遠くトムラウシも望めて十分満足した心地になる。

期待していたホシガラスやギンザンマシコは全くかすりもしない。夏鳥が静かになり秋の渡りが始まる前のこの時期はどこへ行っても鳥は少ない、が、そんなものなのだろう、鳥を見るなら時期をきっちり見定めて計画すべきなのだろう。

九州に住み着くと北の雰囲気に時々浸りたくなる。九州はどこへ行っても歴史的な手垢に染まっている気がしている、人の手人の考えが染み渡っていると感じさせる。
次はいつ北海道にいけるだろうか、またマイルが貯まったら考えることにしよう。今度はもう少し日を選ぼう、なんともなくそう思っている。次の旅に思いが走る感触も生き続けている実感があっていい。

|

« 平尾台で驚き | トップページ | 滝川スカイパークが頭から消えてくれない »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 9月はじめの北海道を巡る:

« 平尾台で驚き | トップページ | 滝川スカイパークが頭から消えてくれない »