足に肉離れが起こって
9月末に水泳をしていて痛めた足がまだ治りきらない、もう3週間になる。
いつものようにプールで最後の25mを全力で平泳ぎしている最中に膝近くの腱のどこかが切れたように右足が動かせなくなった。なんとか左足だけの平泳ぎでプールの縁まで辿り着いて水から上がりクルマで家に戻るがアクセルを踏むのも痛い。
自宅でエアサロンパスや湿布を試みたが右足は殆ど動かせない状態は続く。歩くのもままならずとてもクルマの運転はできない有様となって 翌朝近くの整形外科に家人にクルマで運んでもらう。情けない姿だ。
肉離れのようなものだとの診断で湿布と痛み止めをくれて3週間くらいは治るのにかかる、とある。自然治癒に頼るほか無いようだ。
医者ではくれないのでキネシオテープをネットで買ってテーピングも施してみているがこれがなかなかいい。
暫くは家の中で過ごすしかないと飲み会の予定や予報士会の会合出席を次々にキャンセルする。山歩きやヨットなどはここ当分出来そうにない。
退屈なので伸びきった松の剪定をしたり久し振りにギターを取り出して弾いたりしているとこれもやり過ぎになったのか右手が少しおかしくなってしまう、歳を取るとはこういうことかと今更ながら思わせられる。
10月の一つ目の台風が過ぎて短い散歩くらいなら動けるようになったこともありすぐ近くの中公園まで出かけてみる、最近またカワセミが現れるようになっていた。
ゆっくり林の中を歩いているとジョウビタキのようだがジョウビタキより大分綺麗な小鳥がひらひらと現れる。ムギマキのようだ、台風がもたらしてくれたのだろうか。この間強い西風の吹いた日にはカササギが2羽散歩コースに現れた、ここらでは初めてだ。強い風が吹いたあとの鳥は面白い。
そのうちカワセミも姿を見せる。どうもこの池の近くの斜面にでもネグラがあるようだ、夕方のほうがよく見かける。
10日くらい経ってクルマの運転も短い距離なら出来そうになってきて切符を買ってあったオペラ“ポッペーアの戴冠”をクルマで観にいく。恐る恐るだが少しずつ行動半径が広まるのがうれしい。
2日前は今津に鳥を見に行った。ダイシャクシギを見たりアオアシシギの声や姿を楽しんだりだいぶ動けるようになってきた、しかし山歩きはまだまだ無理な感触だ。今年の紅葉見物は耶馬溪のあたりを歩き回ってみたかったが近場の庭園くらいが関の山のようだ、残念だ。
もうずいぶん前から起こったことは何でも全て受け入れることにしている。足の肉離れも時間がゆっくり過ぎるようになって見えなかったものがほんの少し見えるようになったようにも思う、それはそれでいいこともなくはない。人間は緩急緩を繰り返すように仕向けられているのではないか、そうも思える、受け入れるべきことなのだろう。
朝は冷え込みが気になるようになり秋は深まりを見せている。この秋は思索の秋となりそうだ
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