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2014年11月 9日 (日)

ルイサダのコンサートが予想外で

ルイサダのコンサートが近くの大野城市まどかぴあホールであるというので予約して出かけた。このホールには無料の立体駐車場があって便利でもある。

去年も11月の下旬に福岡市のアクロスでルイサダのコンサートがあって良かったという感想があちこちに書き込まれていたので、今年は逃さず聞くことにしていた。
去年のコンサートの後ルイサダは3日かけてアクロスのホールでショパンのワルツ、マズルカのCD収録を行い今年リリースしている。福岡には何かと縁がある人のようだ。
一番前の向かって右側の席で聞いたがピアノが随分近い。始まるとこれは近すぎたと後悔する。流麗なショパンという感じがしない、音の塊が飛んでくるような、或いは頭に叩き込まれるようなショパンだ。ショパンの曲は思いのほか不協和音があるのにも気付かされるしルイサダが時々ミスタッチするのにも気付かされる、とにかく音そのものの押し寄せる力が強い。
休憩時間に昨年アクロスで収録したCDを買って演奏後にサインをしてもらう。事務方はLuisada 時間が押しているのでとせかせるがルイサダは愛想よくボンソワールと言いながらにこやかにサインしてくれる、柔和なおじさんだ。どこからあんな激しい演奏がと思うほどだ。
帰って直ぐに聞いてみると録音がいい、しかしこの日に聞いたような音に攻撃される演奏ではない、やはり聞いた場所が悪かったようだ。でもこの感触も演奏そのものから来ていることに違いは無い。生ものだ。
こういうことがあるから生で聞くのは面白いのかもしれない。

音楽ではないがこの秋面白かったのはソフトバンクの野球だ。
劇的なリーグ優勝をとげクライマックスシリーズに突入したところでこれは観にいくべきと第4Softbank 戦を予約して出かけた、10月半ばのことだ。ここで勝って王手かというところが序盤からの大量失点で負け試合となった。がっかりだが、見ると7回を終わると帰り始める人が続く、前の席で見ていた夫婦もさっさと引き上げた。まだ回も残っているし逆転も無くはなかろうと見ているほうが情けないのかと思ってしまう。イライラする試合は見たくないというのがここの風土かもしれない。ドライだ。こんな雰囲気も現場に来なくては解らない。

事の起こっている現場は思うように運ぶものではない、これが当たり前だ、時々これを思い出すようにしないと設えられたデジタルな世界に流されてしまうように思える。やはり何であれ身を切って出かけていくより他リアルな世界に居続けることはできないのではないかと思い知る。

こんなことを言い訳のようにしてまた旅に出かけたくなる。秋は続く。

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