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2014年12月14日 (日)

怠惰な時間が流れ

冬が来た。家の中でゴロゴロすることが多くなってこれではいけない、という観念も起きずに怠惰な心地に浸っている。
家にいてもやらなくてはと思うことが増えてきて困っている。引っ越した当初はやらなければいけないことを書き出して片っ端からつぶしていったがそれも近頃はやらなくなった。ルーチン化したことが増えたためだろうが抱え込んだいることが思いのほか多くなってきているためもあるのだろう。
最近時間を使っていManon1ることの一つがオペラのビデオ鑑賞だ。WOWOWの受信機器をテレビからビデオに変えてWOWOWのコンテンツが録画できるようになったこともあって、メトロポリタンオペラ(MET)のライブビューイングのプログラムを片っ端から録画しては眺めている。大体が3時間ものなので一気にみるのがしんどくて3-4回に分けて見ているがその分長く拘束されることになるような気がしている。図書館で借りてくるDVDより画面がいいし概ね歌手もいい、舞台装置もいい、贅沢だ。今はマスネのマノンを見ている。主演はアンナ・ネトレプコだ。なかなかいい。

相変わらず鳥も見ている。鳥の動きは日によって変わり追いかけるのは忙しいがゴロゴロしながら読物で鳥の知識を少しづつ増やすのも面白い。
1-2ヶ月前のバードリサーMagamomesチのレポートにびっくりする様な研究結果の概要が載せられていた。カルガモとマガモの遺伝的差異は0%という齋藤武馬氏(山階鳥類研究所)の研究成果だ。

DNAバーコーディング事業というDNAによる種の判別技術の確立のため野鳥のDNAを調べていて解ったのだという。

マガモとカルガモは模様の違うドバトほどの差しかないということになる。そういえば九州に来てドバトの模Dobato様のバラエティー豊かなのにも密かな驚きを感じていた、それを思えばマガモとカルガの違いが遺伝的に同じと言われてもそういうこともあるかと納得もする。
それにしても夏に居残りするマガモに微妙な違いがあることを見つけて”これはマガモとカルガモのあいのこのマルガモ”としたり顔で受けた説明は何だったのだろう。カルガモもマガモも等しくかわゆく思えてくる。

もう一つ最近少しHiyodori驚いた鳥の話もある。雑誌バーダーの夏頃の号に日本固有種の特集があって、ヒヨドリも殆ど日本固有種といっていいほど世界的に珍しく海外からのバーダーもヒヨドリには注目しているらしいとあった。えっあのヒヨドリがと思う。
しかし そうと知るとヒヨドリを見ても”何だヒヨドリか”という気持ちから”頑張れよ”という気持ちに変わってくる、面白い。

ヒヨドリは国内で季節の変わり目に群れを作って移動してい るのもそういえば気になる、どこからどこへ向かっているのだろう。

新潟の粟島では5月はじめに島の北端に数百とも思われるヒヨドリが集結して海を渡る準備をしていた、国内の移動にそんなに必死になることがあるのだろうか、鳥には鳥の理由があるのだろう、それは何だろう、食べ物だろうか、それともリーダーに従う一族意識でもあるのだろうか、考えていくとこれも面白い。

怠惰な時間が過ぎていくのも悪くない。薄い空気層の下で生きていくことそのものが何しろ宇宙の厳しい環境を思えば奇跡のようなことなのだから。ただただ生きる、それだけで十分だ。

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