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2015年1月28日 (水)

ダジック・アース

この1週間ほどダジックアースで遊んでいる。球形のスクリーンに地球のデータを投影してより現実に近い形でデータを見る手法だ。
京大の地球科学のグループによって2007年ごDagiktitle ろから始められておりネット上のダジックチームのページから導入セットを無料で入手できる。今年になって気象予報士会の例会でデモがあってちょっと面白そうなので手を出してみた。

 

道具としては取りあえずパソコンとプロジェクタがあればいいことになる。
プロジェクタは10年位前に買った小型のものがあってハイビジョン放送を見るために使っていたがハイビジョンテレビが普通になってなんとなくお蔵入り状態だった。眠った機材の活用にはちょうどいいこともあってキット送付をネットから依頼した。ほどなく京大のチームからソフトの入ったDVDと60cmビニール球(自分で膨らませる)それに解説書が届く。立派なキットだ。早速居間の隅にビニール球を転がしてこれに投影すべくソフトのインストールやプロジェクタの埃を払っての準備を進めた。
De2 組み上がって投影して昼間でもそれらしく地球のようなイメージが出る、なかなかいい。地球の森林分布や雲の状態、地震の震源分布、木星、月、といったDVDに準備されたコンテンツをくるくる回してひとわたり遊んでみる、球体の現象は球面で理解するのが一番との感触がわいてくる。面白くて刺激的だが自作のコンテンツを用意しなければこれ以上は遊べない。
解説書をよく読むと縦横比1:2のサイズのjpgを用意すれば自作画像でも投影できるように見える。
試しにNOAAのサイトにある現在の地球の海面温度分布図をコピーして投影することを試みる。mapフォルダの元のデータをこDe3 れに差し替えて投影してみるがなかなかうまくいかない。微妙なサイズの違いが問題かもしれないとサンプルとぴったり同じの1024x2048のサイズにリサイズしてみるとこれがキーだったようで、うまくいった。タイトル表示なども差し換えておよそのやり方が分かってきた。
海面温度分布図を投影してぐるぐる回してみると日本近海の西北太平洋の温度が低いのが目立つ。改めて地球全体の現在の状態が頭にそのまま入ってくるところがいいと感じる。
それではと、毎日データを得て見ている気象庁のスーパーコンピュータによる気象予測GSMデータを投影してみることに取り掛かる。アジアとか北米といった地域の図は切り出して図にしていたが全地球の図は描いたことが無い。ダジック・アースに合う画法は正距円筒図法という緯度経度がそれぞれ等間隔の図法だ。以前作ったHammer図法用のプログラムを手直しして一応出来上がる、久し振りにGMTのコードをいじったが矢張り相当疲れる、ソフト作業は思いの外体力勝負のところがある。描き出してみると何だか色パターンがけばけばしいがまあいいかとこのまま投影してみる。
ニューヨークあたりに北極の寒気がぐっと下りてきているのがよくわかる、欧州と極東にも寒気の南下の波がきている。

 

地球の斜め上からの観察などはこんな手法でないととても感じがつかめない、一歩理解が先へ進んだ感じがするのがいい。

 

こんなことを始めると時間がいくらあっても足りない、いい加減なところでやめないと体調を崩しそうだ。

 

こうやってずんずん時は進んでいく、春は近づいてくる。

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