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2015年3月30日 (月)

東京を旅する

東京を旅している。例によって東京でイベントがあったためだが今回は昔の大学時代の仲間の集まりと中学の東京同窓会が連なったことにより2泊3日の旅となった、それにしても東京には見たいところが沢山ある。
安いシルバーメイトで行けば飛行機代も大した費用でもあるまいと高を括っていたら3月終わりの金曜日というのは人の動きはとりわけ激しくて需要が供給を上回り、とにかく売り手が強気だ。空席状況を数日前からチェックしているとシルバーメイトに残る席はわずかしかないのが伝わってくる、それに料金設定が一年で年末と並んで一番高い。JALのシルバー割引では当日のキャンセル待ちしかなく16500円というのも高いので、Skymarkのシルバーメイトをとにかく狙う、こちらも15000円と普段より4-5割高いがとにかく前日予約が有難い。前日7時開始の受付に電波時計を見ながらタイミングを合わせてパソコンからエントリーすると僅かに残った始発便の席をタッチの差でゲットできた。一瞬にして全席売り切れとなる。Skymarkがおかしくなる前に投入していたエアバスA330ならこんなこともなかったろうが今は客席数が約半分の737-800だ、こういう売り手優位の市場維持が経営建て直しに大事なのだろうが客はつらい。
飛行場が街に近い福岡といっても始発では飛行場までたどり着くのがきつい、しかし自宅そばから5時47分の始発バスに乗れば地下鉄乗換でなんとか間に合うように見える。これなら朝早く着く分東京見物に時間を長くとれる、有難いことだとまだ行ったことのない浜離宮庭園から水上バスで隅田川クルーズと計画する。
当日早起きして始発バスに乗るには乗ったがバスは早発が厳禁なのか7分くらいの遅れでがらがらの道を悠然と走り乗換の天神につく、地下鉄乗換だが余裕がわずかしかない。起きたばかりのだるい体にムチ打って早朝の地下街を走る。やっとの思いで地下鉄に間に合った、ここまでくれば一安心、後は飛行機に乗るだけだ。
Fujiyama1 いい天気だ。飛び上がると雲も無く地上がよく見える。四国の山々の雪を見、関空と神戸空港を一望し景観に一つ一つ嬉しくなっていると、南アルプスの向こうに富士山が見えてくる。こんなに見事に上空から富士山を見たのは記憶がない。新幹線で窓にはめ絵のような富士を見るのもいいがこんな風にはっきりとした全景を見下ろすのもまた格別だ。
羽田からは予定通り京急で大門まで行き大江戸線に乗り換え汐留で下車する、これが浜離宮に一番近いはずだ。一応平日だからビジネスマン風の人人人の流れが聳え立つビル群の根元に吸い寄せられていく。浜離宮はどうやっていくんだっけとウロウロしているとビルの守衛さんが寄ってきてXXセミナー参加の方ですか、とくる、一Hamarq 応働いている風に見えるのだろうか何だかうれしくなって、でも、いいえ、浜離宮はどちらでしょうか、と答える。なーんだという風でその先を右に。。。、と簡潔に教えてくれる、がいかにも東京だ。
中の御門口から浜離宮に入る。平日の午前だがそれなりに人はいる。桜も3分咲きくらいでビル群を背景に現代的な風景を見せてくれる、なかなかいい。
地図を見ながら左回りに右に進む。鴨場が現れる。見ると遠くにコガモが五羽くらい浮かんでいる。未だに鴨にはいい場所のようだ。
Hamarq2 観察窓風のつくりがあって何だろうと説明を見ると昔の鴨猟で鴨の様子を観察する窓だとある、アヒルを使って鴨をおびき寄せ近くに寄ったのを見計らって鷹匠が鷹を放って猟をしたようだ。こんな遊びに時の将軍が興じていたとはのんきな時代だ。いい時代だ。
大きな池の中央部の島のところでお茶が飲めるとあり そぞろそちらへ向かうとやたらに外人観光客の群れに会う。東京の観光ガイドが使うコースの一つのようだ。確かに広々として気持ちがいいし抹茶サービスも割安で受けられる、江戸情緒もふんだんで外国人向けにはうってつけのように思えてくる。ドイツ語やら東欧の言葉のような響きもあって色々な言葉が飛び交う。
歩いている人は外国人のほうが多いようだ。


それにしてもいい庭園だ。古い木々もあり植木の手入れもいい、歴史も感じられる、お江戸ならではの眺めだ。
一周して船着場で浅草行きのシーバスの切符を求める。15分くらいでくるようだが満杯でもない雰囲気だ。時間つぶしに付近を歩き回るが菜の花壇も見事で一々感心する。野鳥はあれっという鳥は出ないが、シジュウカラくらいはいる。

Sumida1

シーバスで隅田川を遡る。水の上からの眺めがいい。これも関東にいるときに乗りたかったが果たせなかったものの一つだ。橋を次々にくぐる。勝鬨橋、佃橋、永代橋。。。。有名な橋が頭上を過ぎていく、こういうことだったのかと改めて思う。東京は水の街だ。隅田川と晴海運河の分岐点に来る、何だかかっこいい。こんな所があったんだ、一々感じいる。勿Chidrgafch 論外人観光客が沢山乗っていてそれぞれからわくわくして眺めている感じが伝わってくる、いい首都だ。
浅草の船着場で下船して土手に座ってぼんやりスケッチをする。ユリカモメが遊んでいる、桜は5分の木もあるが大概は2分だ、満開ではこんなのんびりはしていられない、のんびりさ加減がちょうどいい。
こんなふうに過ごしたあと旧友との歓談が始まる。何か濃い時間が流れ続ける。
次の日も同じパターンが続く。見逃していた東京を追いかけ続けて駆け巡り東京の春に浸る。国立博物館のスペシャルYasukuni なチキンソテーに感動を覚えエネルギーをもらってまた動く。痛めた足がきつくなってくるし疲れも積もる、しかし楽しい。
宿はこの日が最後という ふくおか会館だ、イギリス大使館の隣という絶好の立地だが設備の古さは如何ともしがたい。前日の集まりより更に7年古い友の顔が揃う、人生が流れる。終わったあと千鳥が淵をそぞろに歩いて夜桜を愛でる、もうほとんど満開だ。

こんな旅は例えようもなく貴重に思えている。2日間という短い時の中で時間とともに満開に突っ走る桜、過ぎきた時間を振り返り、それでいて前を向かせてくれる旧友の顔顔顔。時Lunch の流れのバランスがえも言われずに絶妙だ。
またできるだろうか。でも、新たな時間を一歩ずつ進む身にはそんなことはどうでもよくなっているようだ。

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2015年3月24日 (火)

桜が開花して

3月22日に福岡の桜は開花した。平年値は23日なのでほぼ平年並みということになる。3月8日に予想したのは24日開花で2日予想より早く開いている。平均気温の推移が18Sakurakekka 日前後に予想以上にかなり高くなったことが効いているようだ。気温予測はGSMによる11日先までの予測データを使ったが気温の推移は春は特に当たりにくいようだ。これから日を追って押し寄せるように暖かくなっていく。満開は28・29日頃で週末はお花見日和となりそうだ。喧騒の春が来た。

 

自宅庭の桜は昨日23日に開花した(写真)。同じ日に自宅でウグイスの初鳴きとなった。福岡での公式のウグイス初鳴きは3Sakurakaikabi 150323sakurajitaku 月6日で平年より2日遅い、ただ、近くの新市楽池では3月2日に下手な初鳴きを聞いていたので、こちらも平年並みというのが正しそうな表現だ。
桜開花は気温でかなりよく推定できるが、ウグイスの初鳴きは年による変動が相当に大きい。桜と較べるとその動きの幅が大きいのはあきらかで、また、10年前頃より全体に早Uguisuhatunk くなっているようにもみえる。
ウグイスは留鳥で冬の間はここら住宅街の茂みで過ごし夏は山に移る。暖かくなってくるとあちこち動き回るし気温の感じ方に個体差も結構あるようにみえる。鳥の体温は41度前後と生物のうちでは最高クラスとなっていて、日々の温度にはとりわけ敏感と思える、桜のように積分的に温度を感じるというよりその時その場所の温度がたまたまそこにいた鳥の行動を大きく支配していて統計に乗りにくいのだろうと勝手に思っている。

 

とにかく春が来た。忙しい春が来た。忙しい春は面倒くさい、そうも思い始めている。
ウグイスのような敏感さから植物のような鈍感さになっていく、こういう風にして人は歳を取っていくのだな、そんなようにも感じている。

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2015年3月17日 (火)

救命救助講習を受ける

3月のはじめ、ヨットハーバーで救命救助講習会というのがあり受けてきた。以前から受けたかったものの一つでいざという時にどうすればよいのかAEDはどう使うのか気になっていた。
消防の人とボランティアの人合わせて5-6人が来て10人前後のグループに分かれ人形を使って練習する。
人工呼吸は経口で行うが未知の人に行う場合感染症の危険があり救急用マスクは必須という。マスクがなければ心臓マッサージのみとすべきとも説明を受ける。
あれっと思う、今はこうなのかと認識を新たにする、後で調べてみるとまれにだが感染のケースが実際に起こっているようだ。複雑な世の中になってきている。
人工呼吸中に嘔吐したりすることは結構あるらしく知っている人相手でも注意したほうがいいと説明される。そうはいっても救急用マスクをいつも持っているというのも難しい。とにかく心Qq 臓マッサージして脳に血を回すことがまずは大事ということのようだ。
AEDを取ってきてもらいながら心臓マッサージを続け、AED装着・作動の時だけ手を休めるということになる、結構疲れる。練習では100回のマッサージをシナリオを変えて3回行った。これくらいやればとっさのときでも手が動こうというものだろうが疲れる。
AEDの操作そのものは仕組まれた声によるガイドに従っていけばいいので慌てず行えば難しいことはない。意識の無いこと、呼吸が殆ど無いことを確認して直ぐにパッドを貼り付けて動作させればいい。

 

3時間かけた期待通りの講習だった。このところこんな風にみっちり何かを体で学ぶということが無かったようにも思う。何にせよ学ぶことは気持ちがいい。

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2015年3月14日 (土)

春は大潮となって訪れる

春の大潮という言葉につられて有明海の干潟・大授搦(だいじゅがらみ)を訪れてみた。
「春の大潮」という響きには最も潮が大きくなるという意味合いがこめられているように感じる。
ところがネットで調べてみると春の大潮が潮位が特に大きくなるというのは一般には間違いで冬至か夏至が最大になるというのが理屈だという。月の赤緯が最大或いは最小になる冬至か夏至の頃が月の引力による潮位が最大ということらしい。
本当だろうかと具体的に有明海(住ノ江港)の潮位変化を調べてみると3月21日の春分頃の大潮が5.4m,12月24日の冬至頃の大潮は5.1m,6月17日の夏至頃の大潮でも5.1mだから、150307hamasg 有明海では逆に、流布されているように春の大潮の潮位が大きくなる。最大は秋で9月の終わり頃は5.8m位になりともかく理屈とは違うことになる。有明海という湾流がもたらしているのだろうか。(潮位の基準は平均的な大潮時の干潮を0mとしており場所により異なる、海図の0mとほぼ同じ)。
試しに対馬の厳原での大潮の潮位を調べると理屈どおり春分では低く、冬至や夏至で高い。そもそも有明海の5m、6mという潮位は通常とは思えない値だ。博多湾では最高が2.3m位だから倍以上ある。有明海の潮位は月の引力とは別のメカニズムもあるのだろう。
何でもきっちり調べ150307daisyakuたほうがいい、とりわけ鳥見にまつわる話はそう思っている。

 

3月7日に大授搦に訪れた時は春の大潮といってもまだ緩く潮は5m位だった。干潟が少し 残っていて近くに鳥が見える。みやすくていい。
例によってハマシギの大群が飛び回って干潟らしい雰囲気を出し、大型でおなかの白いダイシャクシギやおなかの茶色いホウロクシギも結構いる、大体が立ったまま嘴を羽にうずめて寝ている姿だ。のん150307tukusigmびりしていて春らしい。忙しい動きはシロチドリくらいだ。昆虫のように早足で動き回っては干潟をつついている。クロツラヘラサギも20数羽いるがこちらも寝てばかりだ、もはや余り珍しいという感じがしない、九州の鳥に慣れてきたようだ。すこし後ろには美しいツクシガモが右から左まで連なってうごめいている、ざっと数えると1100羽位だ、こんな大群はは じめて見る。

 

潮は見る見る引いて鳥がどんどん遠くなる。頃合かと引き上げる。大授搦の鳥見はテンポがよくて気持ちがいい。
150307kurotura
時間はまだ十分あるので小城の牛尾神社の牛尾梅園に梅見に回る。
梅は今年は福岡城址の梅を見た、ここは美しく品がよい、庭の梅の雰囲気がある。マッシブな圧倒されるような梅の花に浸りたいとの思いが残っていた。ここ牛尾梅園は13000本といわれ、期待できそうだ。ナビに従って牛尾神社を目指すがこの時期神社の駐車場は催し物会場となりクロー ズされている。麓の周回道路に路肩駐車して登っていく、小山全体が梅園となっていて丁度見頃だ。スローなペースで切れ間無く続く梅を見ながら登っていくと梅の香がほのかにして心地よい。
江戸時代からの梅園150307usioらしい、梅の実を取るための梅林のようで鍋島の殿様は色々知恵を尽くして収入を増やそうとしていたのが感じ取れる、陶磁器の生産にも力が入っていたし嬉野茶を輸出もしていた、干拓地造成もそうだ。品揃えを増やし売れるものを増産する、いつの時代も同じことの気がしてくる。

 

これでもかこれでもかの鳥を見梅を見る、もう春は疑いようも無く姿を現してきている。また巡る忙しい春に身構えることも無くなって、あるがままの春を楽しみたいと近頃はなかばあきらめたように春を待っている心の動きが面白くもある。
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2015年3月 8日 (日)

2015年福岡市の桜開花は3月24日と予想

2月が終わって梅見が過ぎて行こうとしている。次は桜だ。
例によって開花予想を自分でやってみる。日平均気温にファクターを掛けて積算していく方法による、今までは概ねこのやり方で合っていた。今年も福岡市について同じようにやってみる。
11日先までの予想気温はGMS予測値から計算、その後は平年値+1度で推移と予想する。3月10日頃に寒波到来で雪になりそうな予測なのでこの反動でその先は平年+1度くらいにはなるだろうと予想してみた。
計算すると、福岡市の開花は3月24日、満開は4月2日となる。去年は3月20日と予想して実際は3月19日だった、今年は来週の寒波の影響もあって去年より大分遅れるが平年の3月23日に近くこんなものかと思ってしまう。さてどうなるか。
2015kaikayoso

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2015年3月 1日 (日)

平戸にて

Ikitukism1隠れても神宿りなん生月島

 

降りかかる小霰(あられ) 束の間の虹

 

椿落ち殉教の路赤く染まりけり

 

崖を降り殉教地に至る虚しさ

 

この木にも神宿れり隠れキリシタン村

 

Himosasi1

 

 

 

 

 

幼き子らの声響き続けり天主堂

 

曲がり来て冬田に重き天主堂

 

天にとどけ海にとどけ天主堂

        

 

  

Tanoura1

  

流れる雲降りかかる雨の如生く

 

吐くほどにヒラメづくしを喰いにけり

 

旅すればこんなものか夜半の嵐

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