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2015年5月24日 (日)

火山が活発になってきたようだ

このところ火山の活動が活発化しているようだ。そこはかとない不安が世の中に漂っている気がしている。
地震とも関係有ったはずだとプレート運動と火山の関係をネットで少し調べてみる、およそのことは解ってくる、便利な世の中になったものだといつも思う。
Chikaku 日本の火山は、プレートの沈み込み運動によるプレート面の摩擦でマグマが出来これが地表まで上昇して噴火にいたる形態をとっているということのようだ。プレートの沈み込みラインより外側200-400kmくらいのところに火山帯と称する火山のラインが形成されている。プレートが地下120km前後の深さまで沈み込んだあたりにマグマだまりが形成されやすくこれが地上に吹き上げて火山となるという仕掛けだ。
休火山があったり活火山があったり火山が急に活動を始めたりする理由は明快ではないがプレートの動きによるひずみや摩擦熱が深いところに多く貯まったりすれば火山の活動は活発になるだろうとの推測はつく。
Nihinkazan 東日本大震災以降火山活動が多いのは大震災によってプレート運動の引っ掛かりが取れたようによく動いていて摩擦も増えてきたのではないかという気がする。そうだとすればこんな状態は直ぐには収まらず暫くは(数十年位は)続くのだろと思ってしまう。
箱根は太平洋プレートがフィリピン海プレートの下にもぐりこんでいる北の端に当たっているし、西ノ島新島も太平洋プレートが南のほうでフィリピン海プレートの下にもぐりこんでいるところだ。御嶽山はフィリピン海プレートがユーラシアプレートにもぐりこんでいる北の端くらいだし、阿蘇、霧島、桜島、口永良部島は同じくフィリピン海プレートがユーラシアプレートにもぐりこむ中緯度あたりだ。こうしてみると何とはなしにフィリピン海プレートの周辺でプレートの摩擦が増えてマグマ生成が増え火山活動が活発化しているように思える。マグマが生成されやすい何かがあるのだろうが良く解らない、若いプレートなのだろうか。
九州の火山帯では幾つもの大規模なカルデラ噴火の跡が残されている、マグマだまり自体の爆発である恐るべきカルデラ型の大噴火が数万年の幅では九州で起こると思っていたほうが良さそうだ。しかし数万年に一度では備えも出来ない。

マグマだまりは正確にはどこにあってどんな形をしているのか、どのような動きをしているのか、まだ検知できる技術は確立していない様だ。近年ある種の宇宙線を透過光のように利用する手法が次第に実用に供されようとしていて、数十年もすれば当然のように正確なマグマの情報を普通の人が目にすることが出来るようになるだろう。備えが出来るようになるだろう。こうしてやっと解らないという不安は少しばかり和らぐだろう。


人間の技術などまだまだ稚拙の極みというのが現在の状態と思っている。火山を巡る不安,地震をめぐる不安、といった類の漠とした不安が人類を少しずつ前に進めるのだろう。たくみに全滅を逃れながら人類という生物は三葉虫や恐竜並みに1億年先の未来まで辿り着いてくれるだろうか。

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