なんでもない日々が貴重に思える
6月の上旬頃近くの中公園を散歩していると赤いキイチゴのような実が沢山落ちている、眺めているそばから音を立ててボトボトと落ちてきて、地面に積もるほどになってい
る。
大きな木なのでキイチゴではないのは明らかだ。なんだろうと戻ってネットで調べるとヤマモモと直ぐに解る。
実を採りたいが高い木でとても届かない。やっと数日前なんとか手の届くところにある熟れた6粒ばかりを採って食べてみる、甘酸っぱくてこれはいい。うまい採り方が有ればヤマモモジャムでも出来そうだ。
種が入っているので早速小鉢に埋めてみる。簡単には発芽しないかとも思うが夏みかんの種はうまく発芽したので可能性は少しはあるかなと思っている。ヤマモモの場合発芽するまで一冬越さねばならないようで気が長い話ではある。
梅雨の時期は天気の読みが外れやすく1日前の予報でも簡単に覆る。とりわけ今年はエルニーニョに入っているため南の高気圧が弱く日本付近の気圧傾斜が明瞭でなく中国大陸や南シナ海の微妙な変化が日本付近の結構な天気の変化をもたらしている様で北部九州では読みが外れる日が続いている。
どうにも前もって計画して旅行に出かける気が湧いてこない。朝起きて好天が間違いなさそうなら行ける所に出かけてみることになる。
先の週末もヨットで遊ぶ積りが 雨だったり晴れても風が予想以上に強くなりそうだったりして思うように行かない、風が強くても晴れなら風がそれほど気にならないところに行くかと、この時期トンボや花が面白い佐賀の樫原湿原(かしばるしつげん)に出かけた。
2年前にも訪れたことがあるが改めて地図を見ても場所がわかりにくい。
西の谷の棚田の風景などを見ながら辿り着くと行きにくい場所の割に思いの他 人が来ている。ちょっと自然を見るに丁度いいということだろうか。
廻り始めると直ぐにカキランの花が現れる。野性のランがいくつか見られるのもこの湿
原の特徴だろう。広くはないがとにかく種類が多い。
コバノトンボソウという見たことの無い蘭にもお目にかかった。監視員に尋ねると色々教えてくれるのもいい。
赤いハッチョウトン
ボは幾らでもいる。関東に居たときはこんなにたやすくそばで見た記憶が無い。イトトンボ類も面白くアオイトトンボ、モノサシトンボ、ベニイトトンボ、キイトトンボなどが飛び交っている、ギンヤンマも現れる。モートンイトトンボも居るらしいが見つけられない。待っていればもっと出てきそうな気もするが疲れたので適当に引き上げる。
野鳥にも良さげな環境だがホオジロのいいさえずりはあるものの、あれ、という鳥は現れない。これもずっと待って居れば色々出てくるのかもしれない。
なんでもない日々が続
く、しかしこんなのどかな日々が実は生きていく中で貴重な瞬間のように
思えている。
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