時間は海のようにあるのだが
時間は海のようにあるのだが、何故かぽろぽろと無くなっていく。
油絵を描きたいと思っていた。始めてみたが、次第に描く時間が無くなっていった。
ギターの練習もやらなくてはと思いつつやらなくなっていく。
今は時間を見つけてはフルートの練習をしている。これもやらない日が2-3日あったりする、でもまだ続けている。
低山登山もやる予定が全く手が付いていない。一時腿の肉離れが後びいていたこともあるが、時間がない。
何をやっているのだろうか。
きちんきちんと計画して時間を割り振りピシピシ決めていく生活を終わりにしたかった、確かにそれは出来ている。幾重にも予定が重なる土日の交通整理もそれらしく場当たり的でフニャフニャしている、それが又面白い。
失うものはもう何も無いんだ、それだけがスローガンのように頭を巡る。
フルートの練習はやってはいるが、多くの時間を費やしているというほどでもない。
今は、というか最初からバッハの管弦楽組曲第2番を練習している、練習しているというのは聞こえがいいがただ楽譜を追って吹いている状態だ。
勿論うまく吹けないところが多々ある。中音のF#が出にくい、ロ短調の曲なのでキーとなる音だが、出にくくて苦労する。3-40分くらい吹いていると少しは出やすくなる、何故だかわからないが唇が慣れるのだろうか。
中音のC#も良く使うがこの音は指を殆ど外してしまうので管を安定して支えられない。取り敢えずは太目の針金を指輪のようにして支え台としている、これはとにかく有効だ。
トリルの入れ方も少しずつ解って来る、うまく入るといかにもバッハという感じがしてくる。ビブラートはまだやり方もわからない。
第6曲のメヌエットから第7曲のバディネリあたりが一番のお気に入りだ。とてもうまくは吹けないのでいつまでも練習できるのがまたいい。ヨットもそうだが習い事はなかなかうまくならないのがむしろいい、いつまでも楽しめる。
9月に入るとタカの渡り見物が忙しい。
アカハラダカはタイミング正しく13日に佐世保の烏帽子岳で400羽くらい見た、ハチクマは今日も油山・片江展望台へでかけて1時間半で30羽くらい見た、まだ増えていきそうだ。福岡空港に離発着する航空機に重ねて見るところなど福岡ならでは
のタカ見で面白い。
濃く滴るような生き方ではなくて、こんな静かで薄い生き方を過ごしたかったのかもしれない、今はそんな風にも思っている。
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