8月の野鳥はこんなものかと
やっと少し涼しくなって8月の下旬からまた近くを散歩しながら野鳥を見ている。
散歩コースの新市楽池ではマガモが4羽いて全てメスに見える、若鳥のオスも居るのだろうと
嘴をよく見るがどう見てもメス4羽のようだ。中公園や鹿助公園にもマガモがいるがいずれもメスに見える。どうなっているのだろうか、若鳥のオスが混じっていて全く見分けられないだけなのだろうか。暑い時期のマガモは何かと不思議だ。
新市楽池ではバンの一家が4羽いる、内2羽は若鳥だ。ここでは繰り返し子が育っているようだがバンだらけになることはない、縄張りがきちんと機能しているのだろう。鹿助公園にシジュウカラは居るが散歩コースにコゲラは見ない、カワセミも見ない。アオサギが一羽飛来しキジバトやハシボソガラスはいるがハシブトガラスは見ない。ムクドリやヒヨドリは随分少ない。ツバメは既に居なくなって夏の終わりを感じる。街中ではこんなものなのだろう。
8月の下旬にはクルマで1時間くらいの室見川の上流域にヤマセミを見に行った。ダム湖あたりに出没しているらしい。
ダム湖の周辺の道をスコープを抱えながら歩いていく。管理事務所近くでオシドリのメスをしばらく眺めているとやにわにダムの付け根辺りの暗がりからヤマセミが現れ水面すれすれを飛行していく、遠いが白さが目立つ姿ですぐにそれとわかる。えさ取りに行っているようだ。時折魚が跳ねる。跳ねたら捕まえようと思っているとさえ見える。
どこまで行くのだろうかと見ているうちに視界から消えた。木々が邪魔して先が見えない。見えるところまで移動して姿を探すがもはやどこかへ飛び去っている。午前11時半くらいだ。暫く待つが戻っては来ない。
上水用のダム湖で環境が守られているので魚が生きていきやすいようだ、大食漢のヤマセミにはいい環境に思える。結局写真は撮れずじまい、スコープでヤマセミをとらえることもないままに双眼鏡で飛び行く姿を追ったのみだがそれでも久し振りに鳥見をした気分になった。
暑い夏は平地ではあまり鳥見する気になれない。
帰りにダム湖の先の蕎波人という蕎麦屋に寄ってみた。あまり黒くない蕎麦だが歯触りが良くてうまい。前の川沿いにカワガラスが出没するらしいので蕎麦屋に入る前に川べりに行ってみる。やにわに死角の足元からカワガラスが飛び上がったと思うと草むらに入ってしまってグチャグチャ鳴いている。一瞬姿を見せただけで写真を撮る間もあらばこそだ。
何だかさびしいが夏の近場の鳥見はこんなものかとあきらめる。
少しずつ希薄な生き方に移ってきているように感じている、抵抗するのはやめて流されるままに流れているがその感触がむしろいい。
9月には今年こそアカハラダカの渡りを見てみたいがうまくいきあたるだろうか、また忙しい季節が始まる。
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