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2015年10月31日 (土)

2015年9-10月の野鳥

2015年9-10月の野鳥では、タカの渡りがやはり楽しい。身近な公園でも マガモの数が増えてきたり、キビタキが通って行ったり、カワセミを見かける頻度が増えたりと 動きが色々出てくる。最近はドバトの数がめっきり減ってヒヨドリがうるさい。季節は確実に動いている。
メモが残っているものは下記のとおり。

2015.9.4 福岡市南区長丘の野鳥;中公園:カワセミ1、エナガ、ヒヨドリ 新市楽池:マガモ3、バン3(成鳥1、若2)、ドバト、スズメ

2015.9.13 10:30-14:00 佐世保 烏帽子岳 アカハラダカ4-500

Hachikm 2015.9.14長丘の野鳥:中公園:マガモ1、アオサギ1、コサギ1、コゲラ2、メジロ 新市楽池:マガモ3、バン3、ドバト、スズメ、コゲラ 鹿介公園:マガモ、バン、シジュウカラ ヒガンバナ

2015.9.27 午後12:30-14:00 福岡市油山片江展望台  ハチクマ 47,ミサゴ1

2015.9.30福岡市南区長丘の野鳥:中公園:カワセミ1、コガモ1、コサギ1、ムクドリ、シジュウカラ 新市楽池:マガモ8,バン3,コゲラ、シジュウカラ  

Isohiyomes 2015.10.4-7 宮古島の野鳥 モズ、カルガモ、アイガモ、リュウキュウキジバト、アオサギ、バン、シロハラクイナ、セイタカシギ、イソシギ、サシバ、リュウキュウツバメ、リュウキュウヒヨドリ、イソヒヨドリ、エゾビタキ、 チュウシャクシギ、アオアシシギ、ヒバリシギ

2015.10.11 福岡市南区長丘の野鳥:中公園:キビタキ(眉が白いようにも見えた)1,コゲラ1,メジロ,カワセミ1  新楽池市:マガモ 8,バン2,ドバト 鹿介公園:ドバト、キジバト1

Kawasemi151029 2015.10.12 福岡市南区長丘の野鳥:中公園:コサギ1,ヒヨドリ   新楽池市:マガモ 2,バン2,ドバト 鹿介公園:ドバト、アオサギ1

2015.10.13 福岡市南区長丘の野鳥 中公園:チュウダイサギ、ヤマガラ、コゲラ、メジロ、ヒヨドリ 新市楽池:マガモ 7, バン 3 鹿助公園:バン、ドバト 風力3-4、西風、晴れ

2015.10.19 15時 福岡市南区長丘の野鳥、中公園:カワセミ1カワラヒワ5、コゲラ1、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コサギ、アオサギ、チュウダイサギ1、新市楽池:マガモ14、バン2 ろくすけ公園:バン1、ジョウビタキ声1、ヒヨドリ  2Ci250,北風力3、METAR RJFF 190600Z 32007KT 290V350 CAVOK 26/13 Q1013 RMK A299

2015.10.30 15時40 福岡市南区長丘の野鳥、中公園:ヒヨドリ、メジロ、ウグイス地鳴き 新市楽池:マガモ16、バン2 ろくすけ公園:ヒヨドリ、アオサギ1、ドバト1 8Cu030,風力2、METAR RJFF 300630Z 01007KT 340V050 9999 FEW025 SCT035 BKN045 17/09 Q1022 RMK 1CU025 4CU035 5SC045 A3019

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2015年10月26日 (月)

万田坑へのアートな投影が何か深くて

世界遺産「明治の産業革命遺産」の構成資産の一つである荒尾の万田坑でデジタルアーツの投影があるというので見に行った。
「デジタル掛け軸」と名付けられているが要するに芸術視点のプロジェクションマッピングとDk1 思っていた。作者の長谷川章氏本人の説明もあったりして美しくも刺激的な催しだったのだが、呼称が少しばかり気になった。

戻ってネットで色々当たってみるとプロジェクションマッピングとデジタル掛け軸は別物との認識があるようで、デジタル掛け軸の説明にプロジェクションマッピングという言葉は一切使われていないようだ。しかしデジタル掛け軸といわれるといまだに何のことだろうと思ってしまう。あまりDk2 いいネーミングとは思えない。
既存の建造物の上にプロジェクターで大規模な画像を投影する手法そのものをプロジェクションマッピングと呼んで何が悪いのかよく解らない。何か決まりでもあるかのように分類することにはどうしても抵抗感がある。
最近ネーミングで気になる表現にドローンという言い方がある。遠隔操作無人機の総称として昔からドローンという表現は使われてきたが何故か最近になってドローンという呼称が4ローターの回転翼式の小型無人航空機に特Dk3 定されてきているように思える。
昔から無人機と付き合ってきた感覚ではどうにも気持ちが悪い。この呼び方は(理解が十分とも言えない)マスコミにより人為的便宜的に流されたもののようで、それもあって気持ち悪さが倍増しているようだ。無人機の分野ではローカルなマルチコプターといった名称のほうがまだすんなり入ってくるような気がする。
プロジェクションマッピングとデジタル掛け軸の関係とは少し違うような気もするが、事物の呼称の仕方を微妙に変えていくところを感じて何か似ている関係と思ってしまDk4 う。事物の呼称という殻と本質とのずれというかその感覚が、このデジタル掛け軸そのものにもつながっているような気もしている。

呼び方はどうあれ、万田坑のアートなプロジェクションマッピングは思った以上にインパクトが深かった。決められた順番に投影されるのではなく膨大なイメージがランダムに入れ替わっていくその感じがいい。プラトンの洞窟の比喩とイデア、そんなことも思ってしまう。ここでのイデアはコンピュータの中にあるということになる、アートはそのような方向にも向かっていくのだろうか。 ----美そのものがコンピュータで生み出される未来。
今は夜しかできないが昼間もできる工夫が出てくればものの見方、都市の見方が少し変わってくるかもしれない、そういう未来をも感じてしまう。 見え方と実態の果てしない乖離。

寒さを感じるようになったこともあり1時間ほど見て引き上げた。余韻が残っていて福岡の都市高速を走っているとすぐ頭上を飛び去る夜空に投影されたような旅客機の巨大な光も、いまだ続きを見せられているような気にすらなる。

これは何としても長生きしてこの世界がどうなっていくのかしっかり見なければならない、そんなことを考えていた。

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2015年10月23日 (金)

秋のくじゅうを巡る

晴れが続くと、どこかへ出かけねばという一種の強迫観念が知らず知らずに圧力をかけてくるように思う。
日曜のヨットが少々疲れを引いていて翌日はごろごろしていたが2日ものんびりしていると、こんなに晴れている秋の日は出かけない手はないという衝動がふつふつと湧いてくる。
とりわけこの時期は紅葉を見逃したくない。
九州の紅葉は大体が11月中後半だが1000mくらいの山の上ではそろそろ始まる。2時間で行けるくじゅうに出かけることにして、ネットなどでいくらか調べていくと、どうやらくじゅう山群黒岳上り口の男池の原生林がよさそうだと思い始めて、とりあえずここを目指すことにした。
紅葉の見ごろ時期推定は関東地方での推算式(関東地方の紅葉見ごろ推算式(10月1日からの通算日数:y=4.62×T-47.69、Tは9月の平均気温 ))が気象庁のHPに公表されているが、九州でも当てはまるのではないかと来たばかりの新聞に出ていた”雲仙妙見岳の紅葉今が見ごろ”で計算してみる。アメダス雲仙(標高678m)と妙見岳(標高1330m)の標高補正をして推算すると10月24日が見ごろと出る。新聞記事は10月20日なのでやや早いことになるがまずまずの推定のようだ。
今年は晴れが続いて放射冷却で冷え込む日が続いたせいで少し早いのかもしれない。くじゅうの1000m付近はどうかとみると10月27日が見ごろと出てまだやや早いが牧ノ戸峠(1333m)では10月19日と出るからクルマで登れる範囲で紅葉はもういけることになる。
起き掛けにこんな計算をして少々意気込む。 外を見れば晴れてはいるがどよんとしている、pm2.5だ、ちょっとがっかりだ。秋のクリアな日差しが紅葉には一番なのだが。
Imgp1876a
普通よりちょっと早いくらいの感じで出発する。くじゅう長者原まではほぼ2時間のはずだ、福岡からそんなに遠くない。 最初の目的地男池の駐車場は思ったより混んでいない、平日はこんなものだろう。平治岳に日があたって紅葉が美しそうだが何しろpm2.5だ、ぼやけて感動がない。
男池というのは湧き水の小さな池でキレイな水がこんこんと湧いている、水が汲めるようにひしゃくも置いてある。 とにかく遊歩道を巡る。
ソウシチョウの声が目立つが、アオゲラ、ヤマガラ、エナガなどの姿や鳴き声、ドラミングOike7 がほのかに響く。いい森だ。原生林というだけあって面白い形の木も目を引く。
黒岳へ向かう平坦な道をゆっくり歩きながらところどころ黄葉している木々を楽しむ。時々ブナもあるが大きなブナはない。大きい木はカエデ系の木であったりよく知らない木であったり、やはり関東の森とは違う、クスノキの多い福岡周辺の森とも違う。落ち着ける森だ。
もう今日はこれで十分かと思ったがせっかく来たのだか
らと一回りすることにする。
「ぐるっとくじゅう周遊道
Oike1路」というのがネットのパンフレットにあったのを持ってきていたのでこれを巡ってみるかと走り始める、1時間くらいで回れるかと右回りで走り始めるが、随分と走りでがある。
途中でやめるわけにもいかず景色を楽しみながら回り続けるが長くてちょっと飽きてくる、半分くらい回ったところでロードパークという有料道路に入ってみる、途中で駐車できるようなところが多くあって紅葉も望めてなかなかいい道だ、ただ遠景がかすんでいるのが残念だ。不気味な廃屋とKujiu なっている展望レストラン跡などもあって面白い。
やまなみハイウエイに入って牧ノ戸峠に行ってみると、観光やらくじゅう登山の人やらで 駐車場が満杯に近い。予想通りつつじ系の灌木が赤く染まり紅葉は最盛期だ。この時期はここに人が集中しているようだ。
長者原の「たではら湿原」にもちょっと寄ってみる、ここも人がやや多いが、すすき一面の様がいい。
思ったほど花もなく時間も次第に遅くなってきたこともあり早々に引き上げる。

帰り道にも渋滞もMakinoto1なく5時少し前に帰り着く。福岡からくじゅうは東京から奥日光への感じかと思っていたがそれより大分近い印象だ。高原歩きを楽しめて紅葉も結構いい。

強迫観念が下敷きにあったとはいえよく晴れた秋の日はやはり野山で過ごすのが楽しい。九州の北半分ではくじゅうが今のところいいように思っているが、まだ英彦山を十分には見ていない、まだまだ見るべきものは沢山ある気がしている。当分は緩やかな切迫感から逃れられないのかもしれない。こうやって歳をとっていくのだろう。

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2015年10月20日 (火)

サッカーを見たり野球を見たり

このところサッカーと野球を見に行っている。

サッカーはJ2アビスパの試合で10日程前レベルファイブスタジアムに出かけた。ジェフ千葉との一戦だ。
Img_4501 シニア割引が効くので2人連れでも1人分の費用で済む。これは安い。おまけに駐車場も無料だ。先月は東京ヴェルディ戦を見に行ったがこの時は跳びはねている応援団席が近く、落ち着かない心地だったので、今回はメインスタンド側の席とした。こちらは何故か女性が多い。やはり激しい応援はちょっと。。と感じるのだろうか。今回はともかく1-0で勝った。暫く負けなしで突っ走っている。試合のテンポが速くて、この6月に見た時より全体にレベルが上がっている気がする。この調子では今年J1昇格もありそうだし、J1に上がってもいい勝負になりそうだ。面白くなってきた。

この週末は野球にして、クライマックスシリーズを優勝するかという日の試合を見に行った。ネットで内野のダブルシートというのがImg_4588 取れてコンビニで切符を受け取る、webの写真で見るとよさそうで割安なのでそれが魅力的でもあった。
自宅近くから直通のバスで球場まで行く。殆ど満席の球場で眺めがいい席だ。カメラやら双眼鏡やらIPADやらを持ち込んでも置き場が十分あって気持ちよく座れる、いい席だ。これならまた来てもいい。試合はいつものようにハラハラさせる場面が幾つもあったが逃げ切って優勝を決めた、この日もホークスらしい勝ち方だ。これは強い。目前で胴上げを見たのは初めてだ。終わった後、孫さんも参加したセレモニーも一通り終わってバスで帰る。簡単だ。

野球もサッカーも面白い試合が手軽に見れる、来月は九州場所もある、福岡は楽な街だ。仕事生活を終えて暮らしていくにはいい街だ。次第にふやけていくような埋没していくような感覚に襲われてくる。そのうち物足りなくなってくるかもしれないが、それでもいいような気がしている。何しろふるさとだ。

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2015年10月16日 (金)

宮古島とTPPと

宮古島への旅がまだまだ余韻を残している。平坦な島にびっしり植えられたサトウキビMiyakojima1 畑が頭にあって(添付写真上の黄緑の畑はすべてサトウキビ畑)、TPPが暫定合意といえば、そういえば砂糖の生産者支援はどうなってしまうのだろうか、宮古島のサトウキビ栽培は壊滅してしまうのだろうかと気になって少し調べた。TPPの話が急に身近になった気がしている。
ネットで調べるかぎり、殆ど影響を受けないようだ。農水省資料「TPP農林水産物市場アクセス交渉の結果」によると下記の内容という。
Miyakojima2
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3 甘味資源作物:
(1) 砂糖 ① 粗糖・精製糖等については、現行の糖価調整制度を維持した上で、以下を措置。
ア 高糖度(糖度98.5度以上99.3度未満)の精製用原料糖に限り、関税を無税とし、調整金を少額削減。
イ 新商品開発用の試験輸入に限定して、既存の枠組みを活用した無税・無調整金での輸入(粗糖・精製糖で500トン)を認める。
② 加糖調製品については、品目ごとにTPP枠を設定(計6.2万t(当初)→ 9.6万t(品目ごとに6~11年目以降))。
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調整金(補助金)は関税とは別物ということなのだろう。補助金の財源は関税だろうから辻褄が合うようにするには補助金になんらかの影響が出そうな気がするが額としてはわずかな影響ということのようだ。
随分な妥協のもとにやっとこぎつけたTPPという雰囲気がここには漂う。ヒラリーがTPPに反対のポーズを見せるのも、選挙向けとはいえそれなりの根拠がそこここにあるからかという気もする。しかし利害があって出来る限りの調整して前に進む、革命でない限りまどろっこしいプロセスとはいえそれが人類の知恵なのだろう。選挙向けにはそのニュアンスを説明しきるのは無理なのだろう、民主主義の限界かもしれない。

とにかく宮古島住民の生活が破滅に向かうようなことはTPPではおこらなさそうだ。
この島を破滅させるようなことは決してあってはならない、そう感じた人々の心が長い連鎖で交渉当事者まで伝わっていってこのような結果になったとも感じる。

何かに守られているような気がしてくる。何かがこの島にはあるようだ。

宮古へ行っていろんなことを感じた。下地島空港を利用したリゾート開発が回りだして、現実にプライベートジェットを乗り回すビリオネイヤーが訪れる島に変身することも起こりうる、あらゆる未来の選択肢がそこにあるようだ。

この時代に真に必要なものがここにあるのかもしれない、そんな風にも思い始めている。

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2015年10月10日 (土)

宮古島で気になったもの

宮古島で気になったもの、それは幾らもあるようだが、まずはいかに日本国が先島諸島に冷淡であったかという事実だ。少々驚いた。

宮古島を巡っていて鳥を見に大野山林をのぞいたついでに近くにある宮古島市総合博物館に寄った。天気が悪ければ行くとしていた候補の筆頭なのだが天気は晴れが続き後回しになっていた。
Miyakomus 歴史的な遺物の展示があり、次に動植物などの展示がある、普通の博物館だ。展示品の写真撮影は残念ながら不可とされた、この中に閉じ込めておくのはちょっともったいない気がする。
まずは歴史から見だしていく、弥生期とは書かず新石器時代として土器の展示がいくつかある。本土とは時代区分も違うのかもしれない。
文書ではっきりした年代のわかる歴史は14-5世紀以降のようだ。

見ていくと明治維新後の展示にエッという文字が現れる、清への割譲案だ。
琉球は清国とも冊封関係(さつほう......封建体制の関係とほぼ同義とされる)にあり、明治新政府は一方的に廃藩置県を推し進めるわけにはいかず清国との間で琉球の扱いについてもめていた。
この時たまたま東洋を巡っていた米国の前大統領のグラントが清と日本の間に入り仲裁という形で、奄美は日本へ沖縄は独立そして(宮古・石垣などの)先島は清へとの提案を日本にしてきた。日本側はこれを受けて沖縄は日本に先島は清にそして最恵国待遇条約の追加という少し日本に有利にした案で清に提案した。この案でまとまりかけたが結局清内部で異論がMiyakomapx 出て最終合意に至らず棚上げ状態になって日清戦争に突入したというものだ。
要するに宮古島や石垣・西表はすんでのことで最恵国待遇と引き換えに清に割譲されるところだったというのだ。なんという冷淡さなのだろうか。出来たばかりの明治政府は先島の防衛までは手が回らないと感じていたのかもしれないが、それにしてもだ。

宮古島の歴史は当然のことだが、内地のどの地方とも全く違っている。
博物館には展示が見つからなかったが宮古島上野のピンザアブ洞穴からは25000年前の人骨が出土しているはずだ、これは沖縄本島で発見された港川人より更にいくらか古く、日本最古クラスの人骨ということになる。遺物は国立科学博物館にすべて移されているようだ。
島つたいに北上していく日本人の原型の一つがここにあったに違いない。南方系の縄文人とMiyakoumi なり日本の文化の源流を形作っていったのだろう。南の島に遊びに行くとなにやら楽な気持ちになるのはそうした歴史がDNAのどこかに刻印されているからかもしれない。

サンゴ礁の海を見その音を聞きながら木漏れ日の中でゆるい風に当たっているともう何もいらないと思えてくる。何やら学ぶことの多い島だ。

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2015年10月 9日 (金)

宮古島の海が

宮古島へ旅した。10月上旬の宮古島はまだ十分に夏だった。毎日泳いでいた。日差しはやや和らいで、頭上から容赦なく照り付ける南国の夏のようではなく、本土の夏の雰囲気Miyakojimab が丁度今くらいか、という位に感じて心地よい。
日本の広がりはなかなか捨てたものではない。昔ドイツに出張した時ドイツ人と雑談していたら、日本は大きい国だ、南北の距離はドイツよりずっと長いと真面目に話していたのが記憶の隅から蘇ってくる。確かに大きな国だ。


元々は九月末から10月の頭にかけての旅でJALパックでツアー予約していたのだが、台風21号が西へ向かってきて那覇ー宮古の飛行機便が運航予定変更可能性Miyakojmc ありの状態となり無償でキャンセルできる状態となって、直前でキャンセルして5日間後ろへずらせたスケジュールで取り直した。
こんなことも初めてだ。
福岡から宮古島へは那覇乗り継ぎとなるので那覇まで行ってその先が飛べなくなるとツアーは中止だが福岡那覇往復の飛行機代などは帰ってこない、くたびれて無駄に出費が重なるだけとなる、もろもろやっかいだ。こんな状態がありそうならば行く前にツアーをキャンセルしておくほかない。


この台風21号の進路予測については10日前の 日本の気象庁の予測計算(GSMデータ)では台風は西に向かって宮古直撃、米国NOAAと欧州ECMの予測計算では途中から北上、となってい た、多数決というか一般に欧州ECMの予測は精度が高いと言われるのを半ば信じていたこともあって、たぶん大丈夫だろうと踏んでいた。ところが3-4日前になって全ての予測が西行きに揃い、これはまずいことになったと思いはじめた。このままでは出発予定の前日に台風は宮古島をほぼ直撃しそうで当日は飛ぶには飛んでも海は大荒れでのんびり遊ぶなどということはとてもできそうにない、と覚悟していた。
その内台風の進路・速度予測が微妙に変化してきて当日の飛行機便運行にも影響が生じるとなり無料キャンセルが可能となった、結局これで直前変更できて良かったといってもいい。
ネットで運行予定に赤い星印がつくようになると無料でツアーキャンセルできると初めて知った。

ともかく五日遅れで福岡を出発した。当面台風は来ないが小笠原付近を北上する台風23号の余波で風がやや強くなってきそうな予測にはなっている。海の上は風が遠くまで届く。この時期の宮古島の旅行は気象が難しい。

宮古空港へ向かっMiyakoaて飛行機が降下を始めると海が美しい。サンゴ礁で囲まれた海は淡い青でその中に黒いサンゴ礁が透けて見える、宮古島はほとんどすべての海岸がサンゴ礁で囲まれている。
予約していたタイムズレンタカーでクルマを借り出して取敢えず宿のブリーズベイマリーナへ向かう。天気はいい。
チェックインを済ませて、早速ホテルのシギラビーチへ繰り出す。全くの夏だ。
海に入るとサンゴがすぐそばまで来ていて、遠浅で、雰囲気がハワイのハナウマベイに似ている。水族館で見るような熱帯魚がこんな浅いところでも見えて、シュノーケルなしでも普通に水中眼鏡をつけているだMiyakojmeけでそれなりに楽しめる。こんな海ならいくらでも時間が過ごせる。
次の日も海の用意をして、観光も兼ねて島を走り回る。できたばかりの長大な伊良部大橋を渡って伊良部島へも走る。海の美しさは宮古より伊良部・下地島のほうが更にいい。広い浜の美しくも目の細やかな白砂の渡口の浜や、設備はないが魚の多い中の島ビーチなど、海に入らずにはいられない海が続く。

多くの浜ではハワイと同じようにトイレにシャワーがついていて無料か安い費用で手軽に海が楽しめる。設備がなくてもあるところまで水着でクルマを走らせればいい、随分と気楽だ。

Miyakojmd 野鳥も多いところではあるはずが丁度渡りの端境で、サシバは1羽それかなという姿を見ただけでアカハラダカは見つけられない、オオクイナやキンバトもうまい時間に行き会わせないのか大野山林に出向いても現れない。下地島と伊良部島の境目にあるヒルギ林がシギ類を見るには見やすくは思えるが、そんなに出てくるわけでもない。10月上旬は鳥見にはあまりいい時期ではないようだ。でも一応は楽しめる。

毎日海に入りながらあちこち走り回っていると4日の予定はあっという間に過ぎてしまう。行く前に宮古島に行くというと、何しに、という声が返っていたが、これはいいところだ、まだまだ幾らでも居れる、本当にリゾートだ。

水田はなくサトウキビ畑ばかりが広がっている、わかりにくい道路、案内標識の貧弱さ、飛行機便がほぼ満席、ここでも中国語や韓国語の声があちこちで響く、砂山ビーチの狭さ、大野山林の暑さ、過剰なまでにしっかりとした家々、立派すぎると思えるほどの墓、天気予報の信頼感のなさ、港湾内ですらウミガメが生息している自然の圧倒的力、宮古そばとタコライス、シュノーケルは持参すべき、サシバを見るのは楽ではない、色々野鳥を見るならやっぱり夜明け前のようだ、思ったより大きい島、数奇な歴史。。。。雑多な記憶を取り留めもなくipadに書き込みながら帰りの便に乗り込んだ。取り留めのなさが宮古島の本質なのかもしれない、思い返すとそんな気もしてくる。

またそのうち出かけるか。。。そういう気にさせる島だ。

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