« 大寒波が来て | トップページ | トンチャンリのミサイル発射は8日かあるいは12、14日と予測 »

2016年2月 2日 (火)

大雪を逃れて出水にツルを見る

1月24日は予想通りの積雪となって九州高速や福岡都市高速は次々に閉鎖された。27、28日と出水のツルを見物すべくクルマで出かける計画だったので大いに気をもんだが26日の午後になってやっと九州道の利用予定の八代までは開通した。
これだけ広く雪が降ると九州高速の除雪はとてもパワー不足のようだ。

27日に出発しても途中の山川パーキングエリアが断水でレストランは勿論営業中止、自動販売機のコーヒーも販売停止となっている。トイレは水のラインが違うのか動いているので深刻な影響はないが予想外の事態に少々驚く。
温暖化は変わらず進行するならこの先当分冬はこんな雪や寒波が時折は見舞うことになるだろう、もっと厳しいのが来るようになるかもしれない、大丈夫かいなと思ってしまう。
Shirakawa2
27日は別に寄るところもあって白川河口で鳥見をして水俣の湯の児温泉の宿に向かう。白川河口は丁度大潮で満潮の直後だったこともあり干潟はなく水辺に鳥の姿は殆どなかったが堤防内側の茂みや木立に鳥の姿を見たりしていると、グライダーの滑空場に行き当たった。学生が使うようだ。
こんなところにあるとは予想していなかったが、少し曲がっているところとか橋との距離が近いところとかどこか鬼怒川の氏家滑空
Shirakawa1場に似ている。
この時期使われていないので機体の姿はないが、そのなじみのあるような漠たる雰囲気がなんともいい。
河口という海に近いところではいい上昇風も得にくいような気もするがひとまず練習には使えるのだろう。
鳥を見ようと彷徨っていると滑走路に行き当たることが時々あるような気がしている。どこか、またか、という感じもする、飛ぶものつながりということだろうか。

白川河口から湯の児温泉までは結構時間がかかったがなんとかチェックイン予定時間には到着した。結構な坂道を上り下りした海辺にある。24日はここらもだいぶ雪が積もったらしいがもうその痕跡はない。
湯の児温泉はヤマトタケル
Yunokoの父親である景行天皇が熊襲退治で南九州を回った時に発見したとの伝説がある。ぬるい温泉なので温泉の子供だということで湯の子の名前がついたとされる。
本当だろうかと疑うのも大人げないが少しは調べてみる。 日本書紀の景行天皇のところには日向の子湯についての記述はあるが肥後の湯の子は出てこない、日向の話の転用がいつの時代にかなされたのかもしれないと思ってしまう。そんなものだろう。
一方で水俣と言えば一昔前の苦海浄土の現場だが1997年に水俣湾の魚の安全宣言Manaduru が出され現在では全く問題無くなっているようだ、夕食には水俣湾の魚が色々出てくる、新鮮でおいしい。短い旅でも旅するといちいち学ぶことがあるような気がしていい。

出水のツルは9年ぶりだ、鳥インフルエンザ対策の消毒がこまめになった以外雰囲気はあまり変わらない。
今年は1月10日に最大17000羽を数え訪問した時点でも北帰行は始まっていないのでそのくらいはいるはずだ、Kuroduru 餌撒き場所以外にも田んぼのあちこちにツルが群れていていい眺めだ。
ウイークデイでは人は少なく観察センター屋上の場所取りに苦労することなど全くない。数羽しかいないはずのクロヅルも最前列付近にいてよく見える。ナベクロヅルかなと思う姿もあるが自信が持てない。
基本的に見渡す限りナベヅル、マナヅルだが幼鳥や色が微妙に違ったりしているのもいて面白い。よく見ると3-4羽のグループがあちこちにいて家族のようだ、間もなく始Nabuduru まる北帰行に備えて時々は飛んでみるようだが大概は食いだめに忙しいように見える。

ずっと見ていても飽きる感じがしないが場所を少し変えてみるかと東干拓地の方にも行ってみる。
橋を渡って暫く東に走るとクロツラヘラサギが水路付近に見えて車を止める。かなり距離が近いが慌てて逃げる風でもなくゆっくりと遠ざかっていく。今津で見るクラツラより警戒心が低いようだ、環境がいいのだろう。
Kurotura 近くにはツクシガモの15羽位の群れが田んぼでのんびり休んでいる。タゲリも見える。カラスの群れも多いが殆どが渡ってきたミヤコガラスだ。
落ち着いて冬を過ごせる場所として出水平野は多くの渡り鳥に支持されているように感じる。いい場所だ。

ツル博物館と出水武家屋敷群もみて帰路に向かう。高速はやや混んでいたが3時間30分位で自宅に至る、それなりに距離があるが遠いというほどでもない。鳥見に浸りたければ時々は行ってみるべきかな、そんな風にも思っている。

今年も鳥見にあちこちに行くことになるのだろうか。

|

« 大寒波が来て | トップページ | トンチャンリのミサイル発射は8日かあるいは12、14日と予測 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 大雪を逃れて出水にツルを見る:

« 大寒波が来て | トップページ | トンチャンリのミサイル発射は8日かあるいは12、14日と予測 »