Windows10のRuntime Brokerに驚く
Windows10をインストールしてもう6カ月になるが、また一つ頭を悩ませることが出てきた。Runtime Brokerである。
携帯用パソコンとして買ったLenovoFlex10の方の動きがおかしくなってきて、タスクマネジャーで調べるとRuntime BrokerというアプリのCPU負荷が異様に高い、70%近く出る。勿論このノートもWin10に変えてある。これは変だ、と調べ始める。
Runtime BrokerはWindowsストアアプリの挙動を監視するソフトで削除するのはとりあえずはやめた方がいいらしいのでそうではない対策を探す。
幾つかの書き込みを見ていくと、フォトというプリインストールされている写真閲覧アプリが怪しいようだ。フォトを開いて左下の歯車マークをクリックして設定ページを出し、ソースのところを見ると幾つかある参照フォルダがやけに重そうだ、これを片っ端からxをクリックして消していく。LANディスクの重い写真フォルダーが参照されていてこれをRuntime Brokerがいちいちチェックしていったのでは重くなって当然との気がしてくる。
この他にもwindowsの設定から入ってシステムをクリックして出てくる「通知と操作」で通知のところにある表示をオフにしていくのも効くらしい、とあったのでこれもやる。
処置して様子を見てみると暫くたってRuntime BrokerのCPU負荷がゼロになり、パソコンの動きも心地よくなった。Flex10はCPUのキャパシティが小さいので手持ちのほかのパソコンよりいち早く症状が現れてきたようで他のも障害とまではいかないがRuntime Brokerの負荷は高かった、勿論他のも処置した。
ストアアプリという形でソフトを動かすのが多くなると中にはおかしなアプリも紛れ込んでしまい正常に動かなくなるかもしれないというのを防止しようとしてこんなRuntime Brokerのような監視ソフトが必要になったのだろうが、こんなことをやっているとハード仕様に対する要求は上がるばかりでパソコンの性能が年々上がっても実際の機能はあまり進歩しないということになりそうだ。複雑化の壁に行き当たっているような気がする。
マイクロソフトを責めるまでもなく、これは社会の複雑化に対する警鐘かもしれないと思いはじめる。少し違うが原発事故とその時の対処にも複雑なシステムの壁に当たった時のような印象を受けるし、テロ集団ISも国際政治状況の複雑さを突いて出てきたようにも感じて似たような感触を覚える。
もう単純で安全な世界には戻れないのだろうか。
そうかもしれない、しかし乗り越えられない壁はないと思いながら、その先の透明な世界に思いを馳せている。
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