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2016年5月31日 (火)

CDプレーヤーが壊れる

もう随分前からCDプレーヤーとして使っていた旧型のDVDデッキがついに壊れてディスDvd クを認識しなくなってしまった。症状から見てレーザーが出なくなってしまっているようで、修理はちょっと手に負えそうにない。BD(ブルーレイディスク)のデッキは別にあるのだがこちらは音声だけの出力は光コネクタしかなく昔から持っているオーディオのアナログ入力には繋がらない。テレビにはHDMIコネクタでつながるがテレビを見ながらこれとは別の音楽をオーディオから流すというようなことができず、結構不便だ。CDプレーヤーなるものは勿論販売されているが最低でも2万円くらいはするようでちょっとした出費になる。
どうしたものか
Dvd2cとネットで探していたらDVDプレーヤならCDも聞けて安いものがあることが分かり取り敢えずそちらを発注した。音については評価があまり書いていないがまあデ ジタルだから安くてもそこそこだろうと安易に考えていた。
2日ほどして届いたものを早速聴いてみると何だか音が引っ込んでいてもごもごしている。試しに同じ盤をBDデッキに入れてテレビからの出力として聴くと以前聴いていたメリハリのある響きが聞こえてくる。安物のDVDプレーヤーでは音が鳴ってればいいくらいの仕様になっているようだ。値段から言って文句を言う筋合いでもない、安物買いをしてしまったと悟る。
CDプレーヤーを買うのはやはり癪だから光アナログ変換アダプターを買ってこれでBDConv1a デッキの光出力をアナログ変換してオーディオを鳴らすことにした、これなら大した費用はかからない。ちょっと不便なところは残るが当面は凌げる。

それにしてもオーディオの世界はどうなってしまったのだろうか、45年位前のオーディオシステムを少しずつ替えて聴いてきたがもう限界に来ているような気がする、本来なら全取替えすべき段階だがそこまでの熱意が湧いてこない。デジタルメディアの変遷に嫌気がさしているというのが本音かもしれない。ともかく色々のものがたちまち古びていく。12年前のクルマにはMDプレーヤーが標準装備されていたがMDの時代はとうに終わってしまっている、しかしクルマは十分使える。
CDという規格はいつまで持つだろうか。またアナログのレコードが復活しつつあるようだし録音のカセットテープの簡便さタフさは今も価値を保っているような気もしている。デジタルメディアの転変というか頼りなさはどうしたものだろう。

100年たってもアナログのレコードやテープは再生可能だろうがその時代にはCDやSDカードやメモリーに入ったデジタル録音などはもう再生の術がなくなっているのではなかろうか。
そんなことが頭にあって、壊れても兎に角目の前のトラブルをなんとか乗り切ればそれでいいかとの思いが先に立つ。最近の家電メーカーの苦境はデジタル規格の頼りなさにもしかしたらその根源があるのかもしれないと思ってしまう。ユーザーは高いものを買ってもすぐに役に立たなくなる時代を感じているのではなかろうか。結局は一皮も二皮もむけたアナログの時代に回帰していくのかもしれない。

こんなことをつらつら考えているうちに五月も終わった。こんな風にたらたらとこの先時が過ぎていく予感がしている。生きている間に見れる世の中の変化はどのあたりまでなのだろうか。


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