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2016年11月30日 (水)

コロンビアでのRJ85の墜落

南米コロンビアで悲惨な航空機墜落事故が起きた。コパ・スダメリカーナという南米のサッカーのクラブチーム選手権の決勝を戦うべく、ブラジルチームとして勝ち残ったシャベコエンセというチーム一行がチャーターしていた機体が墜落大破した。シャベコエンセは今年特に調子がよくチーム創設以来初めてコパ・スダメリカーナの決勝に臨むところだったという。悲劇的だ。
Rj85 機体はRJ85という英国製で、85人乗りという小型ながら4発エンジンを付けているという特徴がある。事故機は1999年3月初飛行だから17.7年の機令ということになる、少々使い込んだ機体だ。運航はラミア・ボリビア航空という会社だった。(写真はwikipediaより。塗装はエアフランスが使っていたころのもの)。
サンパウロからボリビアのサンタクルーズ国際空港を経由し試合のあるコロンビアのメデジン空港に向かっており到着寸前にメデリン南方の山岳地帯に墜落している。現地時間11月28日午後10時頃(GMTでは29日午前3時頃)のことだ。
搭乗者はクルーも含めて81名でうち75名が事故で亡くなり6名が救出された、1名は病院に搬送中に亡くなったという。
Rainmap1 天候は雲が多く雨模様だったようだが、旅客機を落とすほどに激しかったようでもない。
当初電気系統のトラブルがあったと報じられていたが、その後の報道などからはどうやら燃料切れで落ちたというのが本当らしい。
早速RJ85の航続性能と飛行すべき距離を調べてみると、サンタクルーズ国際空港とメデジン空港巻の距離は直線で1605nm(2975km)あるが、RJ85の航続能力は1人当たり手荷物込みで100kgとしてペイロード=航続距離の性能図から読み取ると僅かに能力が足らない。標準の機体でそうだから17年もたった機体ではもっと劣化もあるだろう。本来含むべき余裕もとられていないようだ。そもそもが無理な飛行だったことが直ぐにわかる。
Rjrange 何ということだろうか。間違いにしてはあまりに悲惨だ。おそらく管制との厳しいやり取りが最後にはあったものと思われるが何故か発表されていない。ボイスレコーダもフライトレコーダも回収されており事故の全容は程なく明らかにされるだろうが、あまりといえば余りの状況の様だ。
ブラジルを代表するサッカーチームがお粗末なフライトプランで全滅した、言葉もない。

 

それにしても予想できない選挙結果や事故が次々に起こる、世界は信頼できない時代に入ってきているのだろうか。

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2016年11月24日 (木)

アメリカズカップ観戦

アメリカズカップのワールドシリーズが福岡であってPh43日間続けて海上からあるいは浜からそれを見ていた。
もう死ぬまでこんな光景は見られないかもしれない、と思っていたが、実際にレースを見て振り返るとどこか感動が残らない。
海からの観戦にはとりわけそんな感触があった、多分レースを戦っている人の姿が遠すぎて人の努力が伝わってきにくいということがあるのだろう。音も殆ど伝わ
Amercasc1ってこないしレースの推移もいまひとつ解りにくい。
これに比べ浜の有料の観覧場所で見るほうは、距離が近くてやっていることが分かりまだ伝わってくることが多い。日本艇がレースに勝ったりすると浜全体が盛り上がってスポーツ観戦らしくなる。浜でヨットレースを観るなんて、と始めはいぶかしく思っていたがそうではなかった、十分に支払った見返りがあった。
海上観戦ではレースそのものよりレースを観る雰囲気
20161119mult11が面白い。普段は見かけない巨大な帆船や不気味な船などが狭い場所にひしめく。そんな非日常の風景が今となっては頭に残る。
ヨットレースはローカルな内輪のレースであってもやはり自分でやるほうがまだ面白い、そんな感覚ばかりが今となっては結局は心にあるような気がする、こんなこともアメリカズカップを見てみないとわからないことだったのかもしれない。

アメリカズカップとは何か、解説すると以下のようになる。
20161118mult1851年に第1回が開かれた国際ヨットレースで今回のシリーズは第35回になる。国際スポーツレースとしては 近代オリンピックより古い歴史がある。
現在は、来年6月に英領バミューダで行われる本戦の前哨戦としてとして、米国も入れた、日、仏、英、ニュ-ジーランド、スエーデンの計6か国で世界を転戦しながらワールドシリーズというレースをここまでに計8回行った、第9回目の福岡のレースがこのシリーズ最後のレースとなる。
ワールドシリーズで上位の艇には来年5月にバミューダで開かれる予選(ル イ・
Amercasc4_2ヴィトン・アメリカズカップ・クオリファイヤーズ)で有利なポイントが最初から加点される。予選の勝者が引き続き行われる本戦で前回優勝のカップ保持者である米国オラクル艇と戦い勝者を決める、という段取りになっている。
日本からはソフトバンク艇が出場しておりソフトバンクと
縁の深い福岡が今回の会場に選定されたということのようだ。
現在アメリカズカップ全体のスポンサーはルイヴィトンと
Amercasc3Amercasc2_2 なっていて今回のレースは正式にはルイヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ福岡と呼ぶようではある。

今回のアメリカズカップ・ワールドシリーズ福岡では 11月18日が公式練習
Amercasc6日で19,20日で3レースずつ計6レースが行われた。レースはヤフオクドーム裏の地行浜沖で行われ地行浜には有料の観戦スペースが設けられた。浜からの有料観戦という形態は国内では初 めてと思われる。
コースは風に
よって変わるが基本的に浜からの観戦を重視して浜寄りに設定されとりわけゴールは浜近くになるように設けられていた。
各国レース艇の基地は小
戸の福岡市ヨットハーバーに設置され、いつも利用しているヨットハーバーの有様がAmercasc7一変したのも面白い。

競技艇はAC45Fという統一規格艇となっている。艇の長さ13.45mのカタマラン(双胴船)で、これに高さ21.5mの航空機の翼のようなソリッドなセイルをつけていて、人力で上下する水中翼も装備している。風が5m/s以上くらいでは水中翼を利用して浮き上がることができ、この時の速度は普通のヨットの4-5倍くらいになってとにかく速い。恐るべき艇だ。浮き上がるほどの風がない時Amercasc5でも傾ければ片方の艇体だけで抵抗を少なく走れるが安定して片足走行を続けるのは難しそうだ、操船にはかなりの技術が要求されるようにみえる。
搭乗員は5名+ゲスト(操船に関与しない)1名となって
いる。スキッパーは操舵・全体指示に、クルーはセイル・フラップ操作調整、ジブおよびジェネカーの展開・収納、重心移動、水中翼の上下 等かなり忙しく俊敏性とともに相当の腕力・体力を必要とするという。

日本チームは結局シリーズ総合で5位となったが、来年
5月の予選で這い上がれるかどうか。やはり気になる。

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2016年11月17日 (木)

ネットでJazzを学ぶ

隈研吾の現代日本建築家の系譜についてのネットの講義がなかなかよかったので、ほかにも出来そうなものをedXのサイトで探してみた。
たまたま目に入った「Introduction To Music Theory」というバークレー音楽院が提供しているコースがよさそうなのでこれをとることにした。バークレーといえば一昔前渡辺貞夫が留学してモダンジャズの理論を学びそれを日本で拡散したと記憶にある、そんなところが提供するネット講座なら多分有益に違いない。
9月終わり頃申し込んで暫くほかのことにかまけてほっておいたら、講座は進んでますよというレスポンスの催促メールが数回来る。そろそろできるかと思って10月中ころに着手した。英語だがもちろん無料だ。
講座は6回からなり、コードの組み立てと進行形、improvisation(いわゆるアドリブ演奏)のEdx 手ほどき等からなる。
講義の動画には英語字幕とそのテキスト版がつくので聞き漏らした単語は映像を止めて落ち着いて調べることができる。英語の勉強にもなる。
動画で講師が説明した後簡単なテストがあって先へ進む。講師は意のままに音を操る雰囲気のあるミュージシャンのようだ、信頼感がある。
メイジャーコード、ドミナントコード、などの説明に続いてマイナーペンタトニックスケールの説明がある。
ブルースコード進行の基本がドミナントセブンであるとはきっちりは認識していなかった、とかマイナーペンタトニックスケールなるものがインプロビゼーションの基本であると初めて知ったとか、今までぼんやりとしていたジャズのアドリブ奏法の基本をここへきてやっと教わった気がする。確かに有益だ。Jazzを聞く分にもこれ位はきちんと学んでおくべきだったと思う、しかし国内でこんなことを教えてくれる講座などありはしなかったように思う、時代は進んでいる。
この講座の最後が面白い、提供されたバックミュージックに乗せてブルースのアドリブを受講習生が演奏しYoutube等を利用してアップして講習を受けている任意の他の5人がこれを採点するという仕掛けだ。
こんなやり方をよく思いついたと思うが実際にやってみると、まず提供されたバックに合わせて演奏することそのものがちょっと難しい。ipadでバックの演奏を流しながら電子ピアノでこれに合わせて弾いてみて,これ全体を野鳥の録音に使っているデジタルレコーダーで録音するというやり方でやってみた。

何回かやっているうちに何とか録音できたものをYoutubeにアップロードするが録音だけのアップロードはできないのでYoutubeのガイドに従って適当な写真を演奏時間だけビデオ化してこれに演奏をくっつけるという操作をして出来上がる。可成りつたない演奏だがしょうがない。
とにかくYoutubeにアップしたそのurlを記入してedXに送ると数日の間に5人の評価が送られてくる。何とexcellent評価が3人で、総合評価はexcellentとなった。甘々の感じだが中に的確に不満足なところを指摘する書き込みもあってなかなかだ。勿論自分も評価側に回って別の知らない5人の演奏を評価して送る。国を超えて年齢を超えてこんなことができるのが面白い。

 

無料の講座としては素晴らしいと思ってしまう。確かに時代は進んでいる。人類の知恵もこんなことができるのならまだまだ拡大していくことがありそうだ。どこまで行ってしまうのだろうか、1000年位先が見たくなる。

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2016年11月14日 (月)

福岡マラソンのファンラン

福岡マラソンというのが福岡市の秋の大イベントになっているのもあり、参加するのもいいだろうと5.2kmのファンランを走った。
当日は風邪気味であまり体調がいいというわけでもない。朝7時くらいに福岡市役所前に行って身支度をしたり荷物を預けたりヨット仲間と記念写真を撮ったりするのだが、11月の朝7時は結構寒い。
着込んでは走っているとき暑くなる、どんないでたちにするか悩ましいが結局ヨットスタイルで上下ともラッシュガードでそれに福岡マラソンTシャツ、長めの半パンとした。懸念した通り路上での長い待ち時間では結構冷えるがしょうがない、我慢できないほどではない、走り始めて少し行くと今度はこれでは少々暑かった、と思い始めた。やはり着るものが難しい。
主に出発前に水分補給できるようにと小サイズのスポーツドリンクを持って走ることにしたが、これはおおむね正解だったように思う。5kmの間は給水ポイントもない。5kmでは走行中に飲む必要性も感じないがスタート前の待ち時間には飲みたくなるし飲んでおいたほうがいいように思う。
スタート時刻の8時20分はまだ市役所前の道路に整列していて天神パルコ前のスタート風景は全く見えないし列は微動だにしない。スタートの感激は全くないしスタートの号砲すら聞こえてこない。暫くあってようやく列が歩き始めてスタートラインのほうへ動きだす。スタートラインが近づくと少し小走りのようになってやっとマラソンが始まるのかと感じ始める。待望のスタートラインを超えたのはスタート時刻の12分後となった、ファンランは最後尾スタートなので覚悟はしていたが、やはりずいぶんと遅くなる、じれったい。
スタートラインを超えると急にペースが上がる。心拍数のモニターでは予定の130を軽く超えてくる。抑えなければと、思い切り抜かれていくのをあきらめてペースを落とすが、やはり無茶には落とせずいつもよりずいぶん速く走ってしまう、心拍数は150位を示してどうしたものかと思うがそれほど苦しいという感じでもないのでそのまま150くらいで走り続ける。しかしずいぶん速いペースだ。
1kmも過ぎてやや安定して来た時、今度は左の靴がパタパタと音を出しておかしくなる、靴底が剥がれ始めたようだ。まいった。足の上げ方や下し方を変えてみたりしてFukuokamt4 剥がれていく靴底がなるべく地面を打たないようにするが、そう効果はなくてパタパタという音と違和感は次第に増してくる。そのうち全部剥げてしまいそうだ、その時は片足はだしで走るのだろうか、それもつらいが・・・とも思ったりして心が休まらない。(写真は投稿されたYoutube映像からの切り出し、4km付近)
走りにくいのを無理して走っているということもあり一度上がった心拍数は下がってこない。街の景色を楽しみながら走るという事前の期待は全く実現されない状態でとにかく走る。4kmをすぎてもどうにか靴底は全部剥がれてしまうということはなく、これは何とか5.2kmのゴールまで持つかもしれないとの気もしてくる。左の靴がほとんどバラバラになりかけた感じの時にやっとの思いでゴールする。一応スタート時刻から65分内という制限時間には収まった。
しかし、替えの靴は手荷物にも入れていないし、これでは家まで帰るのさえやっかいだ。救護所がすいていそうなので靴を縛る紐が少しもらえないかと相談すると親切に対応してくれて、荷造り用テープで固めてくれた上に、足の具合もついでにみてくれる、幸い足には無理は行っていないようだ。一応まともに歩けるようになった。
荷物を受け取り着替えしてバスで帰宅する。バスは普通に運航している、交通への影響を最小限にするよううまく仕組まれた市民マラソンだ、日曜の朝にスタートして市Maeathon の中心部の出発地点からすぐに遠ざかってしまい街中には戻ってこないというコース設定にはこういう配慮もあるのかと思ってしまう。
博多駅前の穴の補修といい福岡マラソンの運営といいこのところ福岡市の運営の手際よさを見せつけられるような感じもする。
一休みして計測したラップタイムデータや携帯で撮った写真をパソコンに入れて見る、写真は距離設定間違いでぼけているが少しは記録になる。雰囲気は残る。
(写真はスタート前風景)

ラップは通常の練習よりやや速いが心拍数の割には速くはない、マラソンの走りになっていない。こ3fukuokamtちらは反省が残る。

やはり5.2kmでは満足感はあまり得られない、そんなことを感じてしまう。しかし42.195kmはどう考えても無理だ、体のどこかが
壊れそうだ。そうはいっても、靴を直ぐ買いなおして少なくとも分速120mで長い距離走り続けられるランニング練習を直ぐにでも始めようか、という気にもなっている。その辺の心の揺らぎが面白くて、心に任せて解き放つように時を過ごしていくのがいいのかなとも思い始めている。マラソンはやはり生命力のようなものを与えてくれるようだ。

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2016年11月 9日 (水)

トランプが勝って

トランプが次期米大統領に選出された。正直まさかと思ったが、ちょっとデジャヴの感じがある、勿論英国のEU離脱の国民投票だ、同じような感触だし、ほとんど国論を2分していたがまさかと云うほうへ結果が出てしまった。
Kakusakasane さらに思い出すのは、ピケティの21世紀の資本に出てきた格差は米国、英国で1980年以降特に顕著に進んだ、という図だ。
他の欧州各国や日本と比べて明らかに米英両国で格差拡大が急速に進展している。
資本の力がとりわけ両国で強かったということだろうし結果的に国内での亀裂がどうしようもなく大きくなっているということなのだろう。
今回の結果も米国の時代の終焉の始まり、ということになるのではなかろうか。もう弱い米国を隠しようがなくなったということだろうか。
2016年は時代がコーナーを回った年として記憶されることになりそうだ。
次は何が起こるだろうか、本当に米国が国内に引いていくなら、日ロの和解、日中の和解、そして南北朝鮮の和解、そんなことが次々に起こってきてもおかしくない。何やら興味深いことが起こりそうでそれも面白くもある。

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2016年11月 6日 (日)

季節が几帳面に

秋らしく帯状の高気圧が横たわるようになってきて乾いた晴天が久し振りに続く。やっと出かけられるようになったか、と思う。暑い時期は平地で日中動き回る気にはちょっとならなかった。やっと普通の日に遊びに行ける。
ここ数日は鳥を見ながら紅葉を見たり散歩したりしている。3日前は自宅から直線距離で南東へ8kmほどの春日公園に出かけた。ぶらぶら散歩にちょうどいいと思ってだが、去年の今頃ノゴマが来ていた、今年はどうだろうかということもある。
Kosame161102 平日なのに駐車場はそれなりに埋まっている。あちこちに幼稚園のお出かけ活動があったり小学校の遠足があったりして子供の数が多いが、広い公園内では少々の数では全く気にならない。右に回り始めて赤くなり始めたモミジバフウの木のところに来るとギチチチと聞きなれぬ声がしてなんかいるようだ。カワラヒワと腹の白い小鳥が動き回っている。写真に撮って図鑑と照合するとコサメビタキが写っている。あんな鳴き声は聞いたことないなとも思ったがそんなものかと、広い公園を一回りする。ジョウビタキの姿やシロハラの声にそんな季節になったなど感じながらのんびりまたモミジバフウの木のところに戻ってくると、今度は大きなカメラを抱えた人など4-5人が真剣な面持ちで鳥を追っている。さっきの変な声の鳥のようだ。動きが速いのと木の葉が邪魔してなかなか姿が見えない。どうやら変な声の鳥はオジロビタキでこれにコサメビタキが混じっているらしい。オNodame161102 ジロビタキは見たくもあるが一向に見えるところに出てこないのでいい加減なところで切り上げて引き上げる。
帰り道に野多目池に寄ってカモ類の渡来を見る。福岡は溜池が多くて、朝鮮半島から渡ってくる冬鳥には格好の環境があちこちにある、住宅地のすぐそばで色々な渡り鳥が見られるところが面白い。
道脇にクルマを止めてしばらく見ていると、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ホシハジロ、キンクロハジロ、マガモ等のほかカワウの20羽位の群れやダイサギ、アオサギ、コサギそれにカササギ、ジョウビタキ、と、それなりの種類と数が見える。少々遠いが時々少しは近づいてきたりもして、これものんびりしている。いよいよ冬鳥の到来の季節が来たようだ。

翌日も良く晴れている。春日公園のモミジバフウが赤くなり始めているのを見てそろそろSefuri161103 紅葉がはじまっているようだと背振山に様子を見に行く。夏の間は工事中で通行止めだった道も普通に走れて難なく頂上直下の駐車場に着く。それなりに訪れている人がいるが、ほら貝を吹いている人もいて、日常的でもない。多くは山頂を目指すようだがこちらは木もないので、ブナのある稜線を歩いて色づき始めた木々を見て行く。もみじはまだ青々している中でブナの黄葉は傾きかけた日差しの中で美しい。十分だ。時々こんな景観の中に身を置きたくなる。時折カラ類の高い鳴き声がして秋らしい。

次の日はのんびりと近くの植物園に出向いた、まだ晴れが続いている。
秋バラがいいかとバラ園のあたりに差し掛かるとまた鳥見風の一団に遭遇する。何かが出てくるのを待っているようだ。聞くとノゴマがつつじの茂みに隠れてるらしい。ノゴマが出た去年の春日公園と雰囲気が似ている。しばらく眺めても一向に出てくる気配がないので、バラ園のバラをのんびり見たり温室を見たりしてまた鳥見集団のところに戻ってくると一点を集中して真剣に見ている。ゆっくりと近づくとどうやらまた隠れたようで緊Atori161104 張がふっとほぐれる雰囲気が伝わる。ノゴマのメスと確認ができたようだ。
また見損なったがまあいいかと散策しているとアトリ(花鶏)の20羽以上の群れが木立に見える。今季初めての遭遇だ。山から降りてきたウグイスも二羽見つける。冬がそこまで来ようとしている、そんな季節の巡りを実感する。

温暖化とか異常な気象とか言われても、めぐる季節の几帳面さと生き物の同期が、確実に機能していることがうれしい。未来は悲観しないものに幸いをもたらす、そんなものかもしれない。

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2016年11月 1日 (火)

2016年9,10月の福岡の野鳥

まだ暑い日が続いたので朝起きがけの散歩を続けた、主にその際観察した野鳥をメモから拾う。
渡りのシーズンになり街の公園にもコムクドリ、コサメビタキ、キセキレイ等のオヤという鳥が現れる。強い西風が吹いた日にはカササギも流れてきた。
9月はハチクマの渡りが市内随所で観察される。油山片江展望台でのピークは今年は9月24日となった、この日は西区の小戸沖海上でもハチクマが数羽目視できた。

主な日の観察メモは下記

161020kawasemi 2016.09.2 7:00頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:キジバト1、チュウサギ1、スズメ40+、ハシブト 新市楽池:バン3(親+若2)、マガモ1 鹿介池:マガモ2、カササギ1,アオサギ1、ハシブト、メジロ1、ドバト、スズメ

2016.09.4 7:00頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ドバト1、ハシボソ、スズメ20、ムクドリ10、チュウサギ1、新市楽池:バン3(親+若2)、マガモ1 鹿介池:マガモ3、バン1,アオサギ1、ハシボソ、メジロ、ドバト、スズメ
160902kasasagi
2016.09.6 7:00頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:カワセミ2、バン1、スズメ10、マガモ1、メジロ2、シジュウカラ2、キジバト1 新市楽池:バン3(親+若2)  鹿介池:マガモ3

2016.09.8 7:00頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ムクドリ7、コゲラ、スズメ20、マガモ1 新市楽池:バン1(親0+若1) 鹿介池:マガモ1、バン1、ハシブト1、メジロ、シジュウカラ1

160916magamo
2016.09.15 7:00頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ムクドリ3、スズメ、シジュウカラ、ハシボソ  新市楽池:バン1(親0+若1)、キジバト1、シジュウカラ1  鹿介池:ヒヨドリ1、ムクドリ100+、アオサギ1、スズメ、メジロ


2016.09.16 7:00頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:シジュウカラ1、スズメ、ハシボソ1、バン1、ハクセキレイ1、メジロ3、キジバト2 新市楽池:バン2(親1+若1)、ハシボソ、シジュウカラ2  鹿介池:マガモ2、スズメ、ムクドリ、シジュウカラ、メジロ

2016.9.16 pm2前後の約1.5時間 福岡市油山片江展望台 ハチクマ80+、
メジロ、シジュウカラ1

2016.09.17 7:00頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:シジュウカラ、スズメ、エナガ1、ヤマガラ、ドバト2、コサギ1、イソヒヨドリ1、ムクドリ 新市楽池:バン2(親2+若0)、シジュウカラ  鹿介池:マガモ2

161007kosame 2016.09.21 7:00頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:シジュウカラ2、スズメ、コサメビタキ1、ムクドリ10、ドバト3、メジロ2 新市楽池:バン3(親2+若1) 鹿介池:バン1、スズメ、ムクドリ、シジュウカラ、ハシブト

2016.9.23 7:00頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:コムクドリ2、アオサギ1、スズメ、ハシボソ、ハシブト 新市楽池:バン4、 鹿介池:ムクドリ20、ヒヨドリ、メジロ、ハシブト1

160922komuku1 2016.9.23 pm2前後の約1.5時間 福岡市油山片江展望台 ハチクマ150+、チゴハヤブサ1、サシバ1、チョウゲンボウ1

2016.10.7 7:00頃 福岡市南区長丘の野鳥 中公園:コサメビタキ2、シジュウカラ1、ムクドリ20、コガモ2、スズメ 新市楽池:バン2、 鹿介池:ヒヨドリ、ハシブト

2016.10.10 7:00頃 福岡市南区長丘の野鳥 中公園:シジュウカラ5+、カワラヒワ5+、キセキレイ1、ムクド160923sasiba1 リ、スズメ、メジロ、 コサギ2(14時)、 新市楽池:バン2、ムクドリ1、アオサギ1(14時) 鹿介池:無


2016.10.19 8:30頃 福岡市南区長丘の野鳥 中公園:モズ1、カワセミ2、コガモ2、コサギ1、コゲラ1、アオサギ1、ハクセキレイ1、キジバト1、ヒヨ3 新市楽池:マガモ4、バン3、モズ1、ハシボソ2 鹿介池:モズ1、アオサギ1、ハシブト1、ヒヨ1
160923hachikuma2
2016.10.23 am 福岡市油山市民の森の野鳥 シジュウカラ、エナガ、コゲラ、ヤブサメ、メジロ、ヤマガラ、ホオジロ、ハシボソ、ハイタカ、ソウシチョウ、カワラヒワ、ヒヨドリ、ハシブト、モズ

2016.10.24 pm3 福岡県糟屋郡久山町大字猪野の野鳥 ノビタキ(メス)1、ケリ15+、チョウゲンボウ1、ハイタカ1、アオサギ1、スズメ50+、ハクセキレイ1+、161024keri8 カワラヒワ5+  風力3-4、E

2016.10.27pm3 福岡市南区長丘の野鳥 新市楽池:ジョウビタキ1、ハシビロガモ、マガモ、バン

2016.10.29 2pm 福岡市南区長丘の野鳥 新市楽池:ハシビロガモ3、マガモ2、バン3、ハシボソ1 鹿助池:シ


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ジュウカラ1、ヒヨドリ3、中公園:ヒヨドリ4

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