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2016年11月17日 (木)

ネットでJazzを学ぶ

隈研吾の現代日本建築家の系譜についてのネットの講義がなかなかよかったので、ほかにも出来そうなものをedXのサイトで探してみた。
たまたま目に入った「Introduction To Music Theory」というバークレー音楽院が提供しているコースがよさそうなのでこれをとることにした。バークレーといえば一昔前渡辺貞夫が留学してモダンジャズの理論を学びそれを日本で拡散したと記憶にある、そんなところが提供するネット講座なら多分有益に違いない。
9月終わり頃申し込んで暫くほかのことにかまけてほっておいたら、講座は進んでますよというレスポンスの催促メールが数回来る。そろそろできるかと思って10月中ころに着手した。英語だがもちろん無料だ。
講座は6回からなり、コードの組み立てと進行形、improvisation(いわゆるアドリブ演奏)のEdx 手ほどき等からなる。
講義の動画には英語字幕とそのテキスト版がつくので聞き漏らした単語は映像を止めて落ち着いて調べることができる。英語の勉強にもなる。
動画で講師が説明した後簡単なテストがあって先へ進む。講師は意のままに音を操る雰囲気のあるミュージシャンのようだ、信頼感がある。
メイジャーコード、ドミナントコード、などの説明に続いてマイナーペンタトニックスケールの説明がある。
ブルースコード進行の基本がドミナントセブンであるとはきっちりは認識していなかった、とかマイナーペンタトニックスケールなるものがインプロビゼーションの基本であると初めて知ったとか、今までぼんやりとしていたジャズのアドリブ奏法の基本をここへきてやっと教わった気がする。確かに有益だ。Jazzを聞く分にもこれ位はきちんと学んでおくべきだったと思う、しかし国内でこんなことを教えてくれる講座などありはしなかったように思う、時代は進んでいる。
この講座の最後が面白い、提供されたバックミュージックに乗せてブルースのアドリブを受講習生が演奏しYoutube等を利用してアップして講習を受けている任意の他の5人がこれを採点するという仕掛けだ。
こんなやり方をよく思いついたと思うが実際にやってみると、まず提供されたバックに合わせて演奏することそのものがちょっと難しい。ipadでバックの演奏を流しながら電子ピアノでこれに合わせて弾いてみて,これ全体を野鳥の録音に使っているデジタルレコーダーで録音するというやり方でやってみた。

何回かやっているうちに何とか録音できたものをYoutubeにアップロードするが録音だけのアップロードはできないのでYoutubeのガイドに従って適当な写真を演奏時間だけビデオ化してこれに演奏をくっつけるという操作をして出来上がる。可成りつたない演奏だがしょうがない。
とにかくYoutubeにアップしたそのurlを記入してedXに送ると数日の間に5人の評価が送られてくる。何とexcellent評価が3人で、総合評価はexcellentとなった。甘々の感じだが中に的確に不満足なところを指摘する書き込みもあってなかなかだ。勿論自分も評価側に回って別の知らない5人の演奏を評価して送る。国を超えて年齢を超えてこんなことができるのが面白い。

 

無料の講座としては素晴らしいと思ってしまう。確かに時代は進んでいる。人類の知恵もこんなことができるのならまだまだ拡大していくことがありそうだ。どこまで行ってしまうのだろうか、1000年位先が見たくなる。

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