Cool Struttinが蘇って
朝ドラを概ね毎日見ている。時々気になるシーンが出てくることがある。
少し前にもそんなことがあった。忘れないうちに書き留めておく。
朝ドラの「べっぴん」さんのジャズ喫茶生演奏シーンでいつも出てくる有名な曲の名前がどうにも思い出せなくて、ネットでちょっとあたってみたらすぐに分かった、一時期一世を風靡した感のあったソニークラークのアルバム「Cool Struttin'」の中のBlue Minor だ。Youtubeにあったので早速聞いてみると懐かしい。ジャッキーマクレーンのアルトがちょっと良かった思い出が蘇ってくる。アートファーマーのしゃれたアドリブもすぐに思い出す。
LPかCDかはたまたその複製かをどこかに持っていた気もする。探してみよう。
それにしてもテレビのシーンはほとんどコピーサウンドの響きで、どこか情けない。昔聴いていたジャズ喫茶の生演奏の雰囲気はもっと独自性があったような気がしていた。それにしてもこの時代に神戸にこんな生演奏のジャズ喫茶なんかあったかな?と思う。
ドラマのようには神戸ではジャズ喫茶で生演奏を聴くなどしたことがなかったが大学で東京に出て渋谷や新宿やあちこち聞いて回った。コーヒー一杯でよく聞かしてくれたと思う、シャープアンドフラッツなんかもリキパレスで聞いた覚えがある、慈善事業のようなコンサートだ。
改めてソニークラークをネットで調べてみると、Cool Struttinが流行ったのは日本が特別で、米国ではこのアルバムは大して注目されなかったようだ。不思議な気がする。ジャズ喫茶という穴倉のようなところで流すのにぴったりだったのだろう。
朝ドラを見ている人は近頃は僕らの世代が多いのかな、そう思う。そこへ受けそうな昔のいい話を懐かしい曲とともに繰り出しているのだろうか。乗せられてもしょうがない。でも今はどんな時代なんだろうか、時々そうも思う。
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